全員での会議
不思議なギルドマスターとも話がつき、封じられている街『ソステヌート』への門を開けてもらえることとなった。やはり、国王陛下が後ろにいるのは強いな。しかし、ダンジョンの中にはどのようなモンスターがいるかは調べても出てこなかったし、ギルドにも情報がないようだ。しかも、戦闘力は全くない僕たち。一人だけ強いアーネがいるくらいでほかは攻撃も守備もすることができない。そこをどうするか。戻って話し合うことに。
「お、会議なんてこっちに来て初めてやるんじゃねーか?」
山田は会議に出るなんてことが日本にいた時からほとんどなかった。だから呼ばれたことが世よっぽど嬉しかったのだろう。とてもウキウキはしゃいでいる。会議ってウキウキもはしゃぐようなところでもないのだが…。
「会議ですか…。なにか行き詰まったことがあるんですか?」
「会議なんてつまらんことは嫌だああ! なんでだらだら話し合わんといかんのだ。行動あるのみ!」
心配をしてくれる今野。それと対照的に、行動的なアーネ。
「何を言ってるんですか! 師匠が会議するって言うんですから大切なことなんですよ! 本当にアーネはわがままですよ!」
アーネの発言にかっとなって噛みつくネモ君。本当に個性的なやつらしかこのパーティはいないな。それも楽しくていいが。
「まあまあ、みんな落ち着いて。実はこの先に進むにはダンジョンの中を通らないといけないんだ。しかしだ。アーネはともかく、俺と山田と今野は全く戦い方を知らない。そんな状況でこの先を進んでいけるか心配でみんなに聞こうと思ったんだ」
会議を開いて何とかなる問題ではないことはわかっている。しかし、何かが出てこないかと期待をしている。
「あ、まず僕はレベルは低いですが少しは戦うことができます。しかし、悔しいのですがそこの生意気ほどは戦えないのです。申し訳ありません」
アーネには敵意をむき出しにしつつ、僕に対してはとても申し訳なさそうに話してくれる。
「なにをおおお…!!ちゃんと我には名前がっ…。ふんっ! しっかりと我の方が強いということが分かっているならよろしい」
「少しは戦えるなら頼もしいよ。謝らないでくれ。アーネはちょっと黙ってろ。話が進まん」
「我は買われた喧嘩を売ったまで。それの何がいかんのだ!」
「まずは正しい言葉使いをしような。それだとお前が喧嘩を売ってることになるからな。あと、黙っとけ」
アーネは話を続けようと机を乗り出していたが抑えたのだろう。ムッとしながら椅子に腰を掛ける。
続く。




