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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
初めまして異世界
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ここは天国?!

僕たちの準備は二人の反論がありながらも出来たので馬車に乗せて行ってもらうことに。


「では、これからシャープ国王のいるお城へとご案内いたしたいと思います。日程とすると三日ほどで着きますのでごゆっくりしていってください。あ、ですが休憩などは特に予定しておりませんので」


 僕は困惑した。は? 休憩なし? 確か馬車の平均速度は15キロほどだったはずだから休まずって事は約1080キロか。休ませろよ! 鉄道なら一日で行ける距離なのに。


「えぇっと。本当に休みがないんですか」


「馬を交換するときは止まりますがそれ以外はないです。」


「ちなみに交換はどのくらいかかるんですか?」


「付け替えるだけなので三分ほどですかね」


 あっ。これは地獄の旅ですね。どこの警察署長が楽しい旅って言ってたんだよ。騙されましたわ。


 しかし、馬車に行ってみるととても豪華な馬車が置いてあった。とてもきらびやかだった。一人一台用意されているうえに護衛用の冒険者の乗った馬車が二台。予想以上だった。三日間トイレと食べ物が食べれない以外はすごいよさそうではあった。ついに出発をすることになった。




 短期間しかいなかったがアルデンテの街もいろいろあって楽しい街だった。その街中を豪華な馬車で通るとたくさんの人が手を振ってくれていた。前の馬車に乗っているが顔を乗り出して手を振っているのが見えた。僕も二人につられて手を振った。こんな経験は一生できないと思ったので。


 街を抜けたらこの異世界に来た時見たようなきれいな花畑が広がっていた。


また進むときれいな花畑が。また進むと原っぱが。さらに進むとまた花畑が…


 ってこの異世界は花畑しかないのかよっ!こんなの北海道でも見れるよね?


ったく早く帰りたいわ!


 今気づくと馬車も一人一台だから会話もできないし。寝るか景色見るかしかなんだよね。うん。つらいよこの旅。




 少し広めの馬車の中で一人。ついに一日たってしまった。寝ることしか僕はやらなかった。いやしかできなかったというのが正しい表現であろう


 そんな地獄のような時間が続く中、ついに馬の交換時間が来た。逆に一日も馬を交換せずに走らせ続けるってすごいな。この世界の馬は。


 変なところに感心しているとついに交換の時間が来た。僕は馬車から飛び降りた。ほかの二人も考えていたことは同じだったようで降りて来ていた。


「さとー! 会いたかったよ! 広いのはうれしかったけど寂しかった!」


「あ、佐藤先輩じゃないですか。久しぶりに見た気がしますね。ちなみに私はこののような馬車は結婚式で検討したいと思っていたところです。でなにかようがあるんですか?」


「いや、僕は特にようはなくてお前らが話したいのかな~と思ってだな」


「あれ? 先輩ツンデレですか。私はそういうの嫌いじゃないですよ」


「さとーは前は人間嫌いとか言ってたくせに変わったな」


 山田は、ニヤついていた。絶対にあとで後悔させてやると僕は誓った。三人でこのままたわいもない会話を続けていたかったがどうやら馬の交換が終わってしまったようなので戻らなくてはならなかった。もう少ししょうもない会話を楽しみたかったがあきらめて乗ることにした。


 その後は寝て、ぼーっとして馬の交換でみんなと会話をしてを何度か繰り返しついにお城のある城下町へとやって来たのであった。

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