ギルドマスター
「なんでしょうかというか…お呼びになったのは佐藤様ですよ?」
ここ数日、いろいろありすぎて思い出せない。ギルドへ寄ったことすら記憶にない。
「すみません、忘れていました」
「やはりそうですよね。そうだと思いまして直々にここまで来たのですから」
「わざわざありがとうございます。ですが、知りたかったことは調べられたのでそろそろ城を出ようかと思っていたところでして」
「ということはこの先にある『マエストーソ』に行かれるのですね」
「いや、『ソステヌート』の方に行こうかなと…」
僕が街の名前を出した瞬間、アルルカンの表情はこわばってしまう。確かにソステヌートを調べていると僕らと同じような境遇の人たちがたくさんいる気配があったがどこの情報も消されていることが多く怪しんでいたが…。
「『ソステヌート』ですか…。止めはしませんがなんと言いますが関わりにくい人が多く、変な物ばかり作っているので原則交流は禁止されているんですよ。行くためのは私の許可と国王陛下の許可が必要なのです。しかも、なぜか街の入り口の前に意味もなくダンジョンを作って生きて帰ってこれるかすら怪しいのですよ」
は、どういうことだ。同じ人間がいる街だとしてもなぜそんなに厳重なダンジョンを作るのか。もしかして、街の中にすごい秘密があるのでは…!!
「それでも行くというのなら私は許可を出しましょう。まあ、国王陛下の許可と言いましたがしっかりと伝達で佐藤様御一行が行うことで承認が必要なものはすべて許可とすると来ていますので私が許可すれば行けてしまいますし」
「そんなに勧めたくないような場所なのですか? 僕たちの知りたいことが調べれば調べるほどたくさんある気がしてきて」
「ギルドにはあまり情報がないのです。本来、ギルドであればそういうところに冒険者を派遣させ、情報収集をするべきなのです」
「じゃあ、なんでしないのですか」
「もちろんしようとしました。昔は交流もあったそうなので街の規模を拡大するためにも必要だと思っています。ですが、国王令で立ち入りを原則で禁止となっていまして…」
なぜなのだろうか。なぜ、そんなに国家規模で隠すのだろうか。いや、しかし僕たちの立ち入りは許可をされている。この世界の人たちはだめで異世界の僕たちが大丈夫なのは同じ日本人がいるのだろうか。
「それでも行かせてください」
「分かりました。そしたら準備が出来たらギルドに来てください。入り口の鍵を開けますので」




