ネモ君…?
秘密だという本棚を漁っていると今まで欲しかった情報がたくさん眠っている。興奮してしまい、あれもこれも開いてしまう。
色々なことをメモに取り、部屋を出る。今後役に立つ情報ばかりでうれしい。明日も使っていいとのことらしいので今日はこれくらいにしよう。
「あ、やっと帰って来たんですねっ! 佐藤。今日も朝早くからどこか行っていたみたいで…」
「あ、ネモ君か。ごめんな。ちょっと用事があってね」
「どこ行っていたんですか、今日は僕が色々聞きたいことあったのに。勝手にどこに行くんですか。僕をおいてどこに行くんですか」
「ごめんごめん。今日は領主に呼び出されちゃってな。」
「僕よりも領主ですか。あのシスコン変態領主を選ぶんですか。」
「選ぶって…。いやいや部屋を貸してもらっているわけだし僕達なわけだしいい情報を旅に必要だと思うことを教えてくれるって言われたからさ」
「いい情報って何なんですか…。僕よりも大切な情報って何ですか……。」
「話はいつもみたいにアーネの話だったけどね、でも色々な資料を見れて今後の僕たちに有意義だったし、明日からは絶対に役立つよ」
「またアーネか。なんなんですかっ! いつもいつもアーネアーネアーネって。ロリコンなんですかっ!」
「ちょっと待てちょっと待て。どうしたんだよ。落ち着けって。ネモ君どうしたんだよ。」
「どうしたって僕はいつも通りですよ。なにを勘違いしているんですか。僕は僕ですが」
「いやいやだっていつもは師匠師匠ってくるじゃん。僕はそれ好きだったんだよ?」
「好き…。そんな言葉で騙されませんよ師匠」
「ってか本当にネモ君なのか? 僕はそんなネモ君は見たことないし、違うなら早く正体を現してくれないか…?」
「僕はネモですよ。何言ってるんですか…。ふふ、ふふふ。」
「なんなんだよ、その笑いは。」
「え、いつもどおりじゃないですか…。ししょう…? ふふふ。」
「な、なんなんだよ…。怖いからや、やめろよ」
「だってあの部屋からあんなに資料集めしたんだからもっといいことないとだめだよ。」
「やっぱりネモ君じゃないのか…。じゃあお前は誰なんだよ」
「僕はネモ君ですよ。でも、気を付けてくださいね。僕はまだまだ序の口ですから…。」
「それってどういうことだよ。」
「そのままの意味ですよ。ふふ、ふふふ」
ネモ君の見た目をした彼は不気味な笑いをあげながら目を離したすきに消えてしまっていた。誰だったなのだろうか。しかし、ここは僕が止まっていた部屋…ではない? 部屋の番号を見るとどうやら一つだけ隣の部屋だったようで元の部屋に入ると
「あっ! 師匠~っ! どこに行っていたんですか~! また、お話してくださいよ!!」




