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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
ここは二ホン??
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秘密の本棚

「安全の保障を取ることはできないがそれでも行くというなら最大限のサポートをしてあげる準備が我々にはある。どうだい? 行くか?」


 前回、急にしっかりと話をしだして混乱状態である僕ではあるが…。


「そのためにここに来たんです。ぜひ行かさせてください」


 僕は領主に対して頭を下げる。本心から言うとあまりこの男に頭を下げたいとは思わないのだがしょうがない。日本に帰れる可能性があるのならやれることをなんでもやるしかない。


「よし分かった、今日は日も落ちてきているからな、明日にでも装備を整え明後日出発でいいか?」

「はい、その予定で大丈夫です」

「ちなみになのだが明日時間があったら我の書物庫を見てみるといい。使えるようにはしておくから。先ほど話した過去の文献などがあったりする」

「ありがとうございます。明日だけでは足りないかもしれないので今見せてもらうことは可能でしょうか」

「だいじょうぶだ、よし。では案内しよう」


 今日はこのままこの応対室で惚気話だけで完結すると思っていただけありとても進展しているのがうれしい。

 領主に案内され入った書庫には一日では見ることの出来な量の本があり、参考になる本を見つけるのは難しいと思っていた。しかし、きょろきょろしている横でなにかを操作している領主。カチッと言う音と共に正面の一番大きい本棚が動き出す。このお屋敷は色々ありすぎてもうこの程度では驚かなくなってしまった自分が少し悲しい。木と木がこすっているのでもっと轟音を響かせながら動くのかと思いきや、全く音も出ず開いていく。きっとこれも魔法でやっているのだろう。魔法って何でもありだね。少し魔法について恐ろしさを感じるころには入り口が出てきていた。


「この中にその遺跡に関する書物が置かれている。我ともう一人の側近しかここの存在は知らないのでな、明日はみれるようにそいつをここに立たせておくから安心しておくれ」

「それは、助かります。では、少し見させていただきますね」

「あと一つだけ、佐藤君の仲間たちくらいなら情報共有してくれてもいいんだがあくまでも機密文書ということだけ忘れないでくれ。そんな悪用されたところでとは我も思っているのだが決まりなのでな。そこのところよろしく頼むぞ」

「そこはしっかり社会人としてコンプライアンスですから順守させていただきますよ」


 その言葉を聞き、安心したのか部屋にある椅子に座り居眠りを始めている。二日連続で仕事してないようにも見えるんだけどいいの…? ってか仕事あったんじゃ…。色々謎な存在ではあるが今はこの書物の中から使えそうなものを見つけるのが先決。そう決めると僕は本棚を漁りだした。

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