本題
「まあ、話の導入はこれくらいにして本題について話そうか」
本題…。もう同じような話を二日連続で延々と聞かされてなにが本題なんてもうわからない。意識すら、持っているのかが怪しい。しかし、その本題とやらは今の僕たちに必要な情報であったのだ。
「はい…。本題ってなにを言うんですか」
「そんなお疲れになって大丈夫です? まあ、早めに伝えておくべきだろうしあなた方が求めているものだろうからな」
「は、はあ。で、なんの話をするつもりなんですか? どーせまたソーネについてでしょ?」
「な、なにをそれしかないみたいな言い方をっ!! 小耳にはさんだのだがお主たちはとある人たちを探しているのだろう? そしてそ奴らがいる集落への口としてあるダンジョンにお主は行きたいのだろう?」
「それはそうなのだが本当に知っているのか?」
「我とて国で上位に入る地域の領主。それくらいたやすいものであるぞ」
「それならぜひ教えてほしいっ! どうすれば行けるんだ」
「たしかにその入り口…。ダンジョンと思われる施設の入り口までは我の領土内である。そこには鍵がかかっているからそれはきっとソーネが開けられるだろう」
「そんなに単純に行けるのか。なぜ、調べても出てこなかったのだ」
「それはだな、そのダンジョンには謎の言語でとじられているダンジョンやそのあたりにはその言語で書かれた謎の書物であふれていてな。昔は国中の学者を集めて研究していたのだが解明が出来ず、研究員も謎の失踪をしてしまったのだ。だから、国としてこの情報は機密情報として隠すことになったのだ。その結果考察などで書かれている書物や研究報告書などもすべて廃棄、または領主などの一部の人だけにしか伝わらないよう隠したのだ。ひどいところだとこの話を広げようとした元研究者が処刑されたとも…」
「お、恐ろしい。そんなに厳重に扱われている情報を僕なんかに教えていいのか?」
「お主らの噂は少しは聞いているし、国王陛下から今朝おぬしらに協力するように手紙が来たのだ。国王陛下からのお達しとなれば手伝うしかないだろう。まあ、ソーネもおぬしらといて楽しんでるようだしな。そのお礼もじゃ」
娘を溺愛してるだけで周りが見えないような人ではないようだ。非常に親切で実は普通に良い人なのかもしれない…。
「それは本当に助かります。ちなみにダンジョンが開けられていないということは誰も入ったことはないのですか?」
「いや、それがだな。一人だけ入ったことがあるものがいるのだ。しかし、二人目が扉の鍵を見ようとした瞬間にしまってしまったみたいでな。彼がどうなったかもわからないし、その先がどうなっているかもわからないのだよ」




