アーネちゃん
「すいませんでしたっ!!」
部屋の中では僕が土下座しながら叫んでいる声だけが響く。土下座している僕を見下すように立っているアーネがいる。はたから見たら怪しい雰囲気ではあるがまあ、僕がやってしまったというかじこなので…。
「まあ、このお屋敷たまに迷路状になるので迷い込んでしまったことはしょうがないとは思いますよ? でも我の部屋に入り込んだからと言ってこっそりかくれているなんてどうかと思います! 堂々と出てきてくださいよ!! それでも男ですか!!」
「いや、、逆に堂々と出て行ったら魔法を放たれるかなと…。」
「我がいつからそんな野蛮少女だと思っていたのですか! 今はしっかり言われた通り、暴飲暴食も避けてますし、おとなしくしているじゃないですか!」
「ちょっとは暴れているって自覚あるのね。たしかにお酒も…」
「ああああだめです」
彼女はとても焦って様子でドアを開け、廊下のみならずドアと言うドアを覗いたうえで僕に耳打ちをしてきた。とても恥ずかしそうにもじもじしながら。
「我が王都で酒飲みや大食いをしていたことはこの街では話さないでほしいのです」
「なんでよ、王都では荒らしまくっていたのに?」
「だめなんですっ! あそこではしがない貧乏魔法使いとしてやっていたので良かったもののこの街では一応領主の一人娘。将来この街を収めるかもしれないような我がそんなだと知られてしまったら本当にここに居れなくなるのです。なので黙っていてください。あと、これをほかの人たちにも共有しておいてください。特に山田と今野さんには」
「なんでその二人は要注意なんだ? 分からなくはないが…」
「察しの通りに決まっています。我とて知能はそこそこあるので見てれば分かります。あの二人は絶対に何かをやらかすので」
「分かったわかった。二人には伝えておくよ。ってかすごく近すぎないか?」
彼女は、はっとして少しほほを赤らめながら僕を押し離れる。照れているのか神の毛を触りながら
「何を言うのですかっ!! で、あなたは戻り方を知りたいのでしょう? というか早く出ていってください。戻るにはここのトイレを抜ければ大丈夫なはずです。あと、この状態を直すように伝えておくので早く行ってください!!」
僕はアーネに押されながらトイレに押し込まれた。小学生ほどの女の子にトイレに押し込まれるというまたはたから見ると不思議な状態だがトイレと思われる部屋に入るとそこは僕たちが案内された部屋に戻って来ていた。




