迷宮
地方の都市なだけあり結構立派な城ではある。しかし、内部の作りは非常にわかりずらい構造をしている。兵士に聞き、教えてもらった方向にいっても分からなくなってしまう。
「ったくこの城はなんなんだよ。迷路やん。来た道戻ってるような気がするのに。しかもなんで迎えに来てた人も消えてるんだよ」
僕はブツブツ文句を言いながら歩いていると、またもとのところに戻ってきたようだ。
「なんなの!! もう! もとのところに戻らせて!!」
「佐藤さん、急になんですか! ここは女子部屋ですよ」
「さ、さ、佐藤さんってそういう人だったんですか…。」
急に女子のいる部屋に飛ばされてしまった。さっきまでいた廊下はどこに? 急な変化な上に目の前の女子たちは丁度着替え中。目のやり場がなく、いそいで目線を逸らしたうえで部屋のドアから出る。そうすると最初の廊下に出れるだろう…。そう思っていると今度は廊下ではなくだれかの部屋の箪笥に飛んでしまったようだ。 部屋には誰かがいるようで出るのが怖かったので黙って消えるのを待つことに…
「あーあ、疲れたわ。でも私って本当にてんさいかなっ。。。なんつって。にしてももう少し分かってほしいんだよなあ。色々あるけど…もう少し私の待遇を…。こんなに活躍してるんだから…。なにっ。箪笥から物音がしたけど…」
やばいっ! これで箪笥を開けてなんでいるの変態って罵られるお決まりと言ったらお決まりだけど今後の僕に対する目線が変わってくる…。ぜったいゴミを見る目で見てくるぞ。さっきだって女子部屋に飛ばされてやばかったのにこいつの場合殺してくる可能性だって…。
人生の最後を覚悟し、正座で構えていると少しずつ扉が開き、光が差し込んでくる。星座をしているせいだろうか。いつもよりアーネがとても大きく見える…気がする。
予想通り、ゴミを見る目で見てくるかと思いきや…。
「ごめんなさいっ!! 決してこっそり侵入しようなどという考えがあったわけだはなくてですね…。」
「あ、迷子になったのね。しょうがないわっ! 我が行きたい場所へ案内してやろうじゃないか!」
あっさり状況を読み込まれ、僕がそれについていけていなく唖然とした表情で彼女を見つめる。
「な、なによ。我に何かついているというの?」
「い、いや別に…なにもないよ」
「それもそれでなんか嫌ですっ!」
結局理不尽にビンタはされてしまった…。




