召使い
前回の山田とネモによる争いの決着はどちらになるのだろうか少しだけワクワクしている。しかし、なかなか来ないので荷物を整理などして待っているとトビラをノックする音が聞こえたのでどうぞと言うと…。
城の召使らしき人が入って来た。いや、まだ決まらんのかいとおもいつつ
「どのようなご用件ですか?」
「主が佐藤様を謁見室へお連れするようにと言われましたのでお呼びに参りました」
「あ、はい。わかりました。すぐにいきますので少しお待ちしていただいてもいいですか?」
「大丈夫かと思います。時間にルーズな方ですので…」
「そ、そうなんですか。」
僕はそれでよく領主が務まるなと思い上の空な返事をしたうえで準備をする。一応正装がおおだろうと思い、一応洗濯も済んでいる制服を荷物から取り出し着替える。
着替えだしてから城の召使さんが部屋にいることに気付く。いや、気づくというよりなんでなにも考えずに…。やばいと思い
「あっ…。いるのに着替えてすみませんでしたああああああ!!」
全力で大声で叫んでと思ったのだが部屋には誰もいなかった。あれれええ?
とりあえずすぐに着替えを済ませ、部屋を出るとそこには誰もいなかった。いや、正確に言えばいまだに言い争っている二人を覗いて誰もいない。
「あああああああっ! 佐藤さん! 決着がつかないので佐藤さんに決めてもらおうってことで一区切りがついたんですがだれかと話してる風な感じが部屋の中から聞こえたので」
「そうだよっ! だれも部屋に入って行っていないのに急に独り言言ってるからさ」
「え、ちょっと待って。誰もこの部屋に入っていないの?」
「はい」
「おう」
「え、誰も出てきてないの? いや、だってさっき召使みたいな人が入って来て領主が呼んでるって」
「はい、たしかに入って来てもいませんし、出てきてもいませんよ? どうしたんですか師匠。きっと疲れているんですよ」
「そ、そうなのかな…。」
「ここまでまあ距離もありましたし、徹夜ですからね。幻覚の一つで見えてもおかしくないですよ」
「そ、そうかなあ。まあとりあえず応接室どこにあるか聞いて行ってみるよ。ごめん、ありがと」
僕は困惑しながらも城の関係者を探し、応接室へと向かう。




