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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
何がある? ビバーチェ
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おんぶ

 ネモがあと少しで宿屋があると言ったので疲れていたアーネと今野だった。しかし、歩いても歩いても着く気配がない。最初はもう少し、もう少しと騙せていたのだがついに限界が来てしまった。


「「あああああああああああああああああああ!!!!!」」

「ど、どうしたんだよ。二人とも」

「どうもこうもないわい!! あと少しって言った野郎はどこだよ!! めっちゃ歩くじゃねーか! はあ? もう無理ですから! むりですからああああ!!」

「そうですよ。あと少しと聞いたので頑張ろうと思ったのに…。歩けませんよ」


 アーネは子供だからしょうがないとして、今野はもう少し大人らしくしてくれ。恥ずかしい。


「すみません。地図上ではこのあたりにあるはずだったのですが」

「また我に喧嘩を売るということなのね! 分かったわ! 究極の一撃を…」

「やめろやめろやめろ! こんな道端で喧嘩をするな! 道が爆発でもさせて消えたらどうするんだよ! ちょっとは考えろ!」


 最初はしょぼんとしたが目の色が一瞬で変わり、戦闘態勢に入ったかのような目線を僕に向けてきた。僕なの?


「佐藤がそういうならしょうがないですね。佐藤とやればいいってことですかね」

「いやいやいやなんでそうなるの! 大人しくして!!」


 今にも攻撃を仕掛けてきそうになったアーネを危ないとみて、山田とエイルが抑えに入る。


「さすがに佐藤はやめろって。偉そうにしてるのが鼻につくのはわかるが今はその時じゃない」

「私たちのリーダーなんですから落ち着いてください。冒険できなくなっちゃいますよ」


 ちょっとまて、山田は僕のことをそう思っていたのか。少しショックだぞ。後、久しぶりに頼られたような気がする。ありがとうエイル。

 抑えられたアーネはやめろと叫びながら暴れていたがあきらめたのか徐々に落ち着いてくる。


「もう離してください。諦めましたから。ってか疲れてるんですから」

「そう言ってるし、離していいよ。ってか疲れてたんだろ」

「おぶりなさい」

「はい?」

「宿が見つかるか、休息の地を決めるまで我の事をおぶりなさい」

「ぼくだってそこまで体力があるわけじゃ」


 さすがにわがまますぎるだろ。あきれてものも言えなかったがさらに不意打ちをつかれる。


「じゃあ俺がおぶってやろうか?」

「それは遠慮します。佐藤、やりなさい」

「いやいやいや、さすがにその態度はないだろ…。何が嫌なんだよ。僕なんかより山田の方が力あるしいいと思うぞ」

「筋肉ごつごつしてて堅そうだから…。まあ、頑張りなさい!」


 もういいや。あきらめた僕はおんぶをすることに…。

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