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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
初めまして異世界
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アンダンテ

 僕らは旅に出た。女の子が街がある方角を知っているので教えてもらいながら行くことにした。


 道中は特に道が険しいこともなく、敵も出ることなく順調に進み初めての異世界の街の入り口へとついた。


 「ここはなんていうまちなんだい?」


 最初の街にしては立派すぎるような気がしたので僕は女の子に聞いた。


「ここは“アンダンテ”という街です。商業が盛んでとても活気のある街です」


 会話をしているときも門の前でありながらたくさんの荷物を御車に乗せた行商人がたくさん行き違っていた。 その荷物は色々で野菜や魚などの食料。生活物資。さらには何を運んでいるか分からないようなものまであった。


 「じゃあ、そろそろ中に入ってみようか。」


と僕が言うとほかの三人が元気に返事をした。


 


街は全体が市場のようになっていて色々なお店が出ていた。


「あの魚はなんでしょうね。見た目からしてマグロ?いやでも違いますよね」


 今野はきっと僕に問いかけたのだろうがその問いには女の子が答えた。


「あれはマグロという野菜です。畑では活き活きしていて育てるのが難しくて高価なんですよ!」


「あ~なるほどね。そりゃ高価だもんね。いつか食べたいな~」


 え、ちょっと待てよ。マグロだよね? え? ヤサイ? 魚だろ? 畑で活き活きしてる!? 意味わからないんですけど。


「どうしたんですか?? 私になんかついてます?」


 今野にそう聞かれたがなぜ、お前はそんなに冷静なんだ? とそう聞きたかったが足早に行ってしまったのでさらに聞くことはできなかった。


 一同はホテル街へとやって来た。やはりホテルであろうと集客は必死であった。


「ってか泊まるためのお金なんてあるんですか?」


「はい! 私が結構持ってますので安心してください!」


宿泊の話をしていたら会話が聞こえたのか客引きらしき人がやって来た。


「紳士、淑女の皆さん。まだ、宿泊するところがないようですね? うちでぜひ泊まって行ってください。この辺では平均的な価格で平均的な部屋ですから質には安心してください!」


 特にどこに泊まるということは決めていなかったんでそちらに行くことにした。


案内されたのは見た目はとてつもなく高級ホテルの装いをしていた。


「ここ高そうじゃないですか?」


 今野は口に出して言ったがきっと全員そう思っていただろう。受付に女の子を連れて僕は向かった。


「あの。一泊いくらほどなんですか?」


「平均的ですので10ルピアですよ」


と言われても僕はどのくらいが平均的なのか分からない。しかし、彼女の反応を見て分かった。


「すごい安いんですね! 昔、お父様たちとお泊りした時に話が聞こえた感じだと100ルピアとか言ってましたから。きっとお安くて平均的なんですよ!」


「そりゃ平均的なんですね」


ってあれれ? 100?! 高すぎじゃない?! 実はこの子すごい人の子なのかな、と思いつつお金を出してもらった。


「じゃあ、お部屋にご案内いたしますね」


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