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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
何がある? ビバーチェ
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帰還

二人がついに魔法を使った喧嘩を始めようとしている。しかし、気が付いた時には二人とも魔法の詠唱を始めていた。


「お、おう。戻ってこれたのか…。って。お、おいっ! このタイミングに戻されたところでどうしろって言うんだよ! ってか何してんだよ。そんなことしたらこのあたりが大変なことになるだろ。ってか僕が死ぬから!」

「そうですかそうですか、でも今はそんなこと関係ないですから! さあ、行きますよ」

「こっちだって準備は万全です!」

「はあああああああああ」

「あああああああああ」


 二人は魔力を最大限高めている。状況からすると僕などの低レベルでは触ったら即死レベルだ。しかもこの場面は二周目。止められないのは分かっているけど多分逃げることはできない。え、せっかく戻って来たのに死ぬの? また詐欺だろこれ。しかし、何もしなかったら運命は変わらない。なら少しでも未来を変えてみよう。そう思い、僕は。


「おっらやめろおおおおおおおおお!!」


 全力で叫んだ。二人に届いている気配はない。ああ、もうだめか。二周目もほぼ変わらず死ぬと思い覚悟をする。どんな攻撃が来るか分かっていたので魔法が出てきた瞬間がとてもゆっくりに感じた。もう、だめだっ!


“どがああああああああん”


 僕が救われるイベントは何も起こらなかった…。いや、助かってる? 叫んだこと以外はなにも過去を変えていない。しかし、未来は変わっている。僕の周囲にはバリアが張られており、二人の魔法がこれに打ち消されたようだ。だれだ、こんなすごい魔法で守ってくれたのは。


「はあ、はあ。やったか」

「ふっ。勝ったかな」


 爆発の煙で相手の様子が見えない状況で勝ち誇っている。結果として真ん中にいてしまった佐藤が全てを受け止めてしまい、二人は傷一つすらつかなかった。勝ち誇っている二人に煙が舞い、血が飛び散る。その血を見て攻撃が命中したと勘違いした二人は勝利を確信した。しかし、真ん中には強力なバリアが張られていることに驚く。


「な、なんなんだこれは」

「だれだ。これを作ったのは。まさか負けそうで守備的に入ったのか?」

「そんなわけではない。僕だって分からない」

「お前ら…。年相応の話し方をしろおお!! はあ? パーティーのリーダー殺して…殺しかけておいてバリアがどうのこうのって話している場合じゃないだろ!! ってかね? 最初から喧嘩してないで仲良くしなさいよ。まだ始まったばかりなの。これからだよこれから。わかる?」

「「あ、はい」」

「まあね。なにか昔からの知り合いでいざこざがあるなら別として知り合ったばかりでしょ? まだ二回目。ああ…」

「あっ。水持ってきたよ~! 山田さんだけが持ってるけど~」

「そういうなら持ってくれよ。」


 まだまだ説教をしたかったが邪魔が入ってしまった。食後に続きをやらないと。

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