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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
何がある? ビバーチェ
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出発

「えっ。ビ、ビバーチェに行くのですか!」


 なぜか、アーネは戸惑い驚いていた。


「どうした。何をそんなに驚くことがあるんだよ。目的地の途中にある街だからその経由地としてまずはそこを目指すだけなんだが、何か不満か?」

「い、いやっ! 特に理由はないわ。ちょっと驚いただけよ。さあっ! さっさと行くわよ!」


 アーネの掛け声で、ついに僕たちの冒険が始まった。きっと今までのヘンテコな理由で困ることはなくなって強敵に苦しめられたりしていくのだろう。そう思い、僕も進みだした。



 王都周辺だから強い敵がいる。そんなのは幻想だった。よく見る異世界物で王都に集まっていること自体が不思議だ。なんでこんなに強者の集まる街にわざわざ敵が来るのか。来たところで一掃されるわけでこの世界では出てさえ来ないみたいだ。


「おい! なんなんだよ。確かに俺たちはレベル低いとは言え、王都周辺って強敵がゴロゴロいるんじゃねーのかよ!」

「そうですよ! もっとハラハラドキドキな冒険になるはずじゃなかったんですか!」

「お二人方は何をおっしゃっているのですか。この世界は地方に行くほど敵のレベルは上がっていくものです。やはり、異世界とは不思議なものですね」


 日本組の二人は勝手に怒りだし、異世界組はその様子をなぜそう思うのか不思議がりながら行軍を続ける。


「じゃあ、なぜそんな強い敵のいない王都に強者達が集うんだ。地方に行って活躍した方がいいんじゃないか?」

「あこがれね。我だって国の中心に行きたいという理由だけで来たんだから。まあ、いざ来てみたら物価は高い。知っている人もいない。最初は失敗したと思ったけど運よく彼らの仕事が来たから本当に助かった。捨てられそうになったけど本当に助かってはいるわっ!」

「そう思ってたのか。なんか軽々捨てるとか言って悪かったな。まあ、当分は大丈夫なはずだから…」


 食費の面など費用の事の心配が心のどこかにありはしたがクビは切れないなと思う。

 しんみりとした雰囲気が流れはしたが日本組の二人がまたすぐにうるさくなったので気にすることもなかった。休憩をはさみながら歩き続け、日は傾きだしていた。


「ねえ、そろそろ寝床決めましょうよ~! もうくたくたですよ!!」

「そ、そうですね。そろそろ私も初めての人ばかりで緊張もしていて疲れました」

「この辺はなにもなさそうだが大丈夫なのか?」

「ここの近くには小川がありますのでそちらに向かわれることをお勧めします!」

「ネモは地理とかも詳しいのか?」

「はい! 色々昔調べていたので」

「そっか。じゃあ今後はもっと頼らせてもらおうかな」


 近くの小川に向かい、そこに簡易的な宿営地を作る。今日は敵に全く出会わないが本当にこんな日々が続くのだろうか。

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