君は誰?
「僕の名前はネモ! よろしく!!」
「じゃあ最後に…って。誰?!」
僕が自己紹介をする直前に自然と挟んできたのは少年…だろうか。ちょこんと
ハンチング帽をかぶっている。少し、幼めの顔をしているがどのくらいの年齢なのだろうか。アーネと同じくらいにも見えるが。
「んん、君を誘った覚えはないし、保護者はいないのかい? まださすがに冒険に行くのは…」
「ってそこに僕と同じくらいの年の子がいるじゃないですか! それは言い逃れる理由にはなりませんよ? 後、親はいません」
「親はいないのか。それは悪いことを聞いた。だとしても、保護施設とかに入ってたりはしないのかい?」
「この国にそんなものはないので。でも、面倒を見てくれていた人はいます」
「じゃあその人に聞いてから…」
「ちゃんと出かけると伝えてあります。大方、どんな人なのかは知ってます。異世界から来たんですよね」
「なぜそれを?」
「最近、見かけない人達がいたのでちょっと調べました! お城の兵士さんたち口軽いので」
彼は満面の笑みでそういってきた。アーネと同い年ぐらいだとしてもすごく頭が回る。現状の知能が低めなこのパーティにはいいのでは。いや、しかしもう人を見れるほどの財力はない。
「えー可愛いんですけど! 佐藤さん! 子供一人くらい、いいんじゃないですか? 頭もよさそうですし、きっと大丈夫ですよ~」
「我と同じくらいの年齢枠は一人でいいので間に合ってますよ!」
「お前はその枠でほぼ見てないからな? ってかなんでついてきたいんだよ」
「この世界じゃない人と旅できるなんて普通出来るものではありませんから。ぜひついて行きたいのですが、やはりだめでしょうか」
彼は年相応らしい泣きそうな表情をし、誘惑をしてきた。そんな表情をされたら断った時に周りのやつらが何を言ってくるか分からない。僕は彼を受け入れることにした。
「あんまり贅沢とかはさせられないけどそれでもいいならついて来いよ」
「本当ですか! ではついて行かせてもらいます! 佐藤さんの事を師匠って言わせてもらいますね!」
「じゃあよろしくね! ってか佐藤さん! 色々なことながありすぎて忘れてましたけどどこに行くんですか!!」
「あれっ。言ってなかったっけ。とりあえずヒントのありそうなところに行く途中にあるビバーチェという街に行こうかと思う」
「えっ。ビ、ビバーチェに行くのですか!」
なぜか、アーネは戸惑い驚いていた。




