新メンバー
「す、すみません! わ、私とかはどうですか…」
彼女はそう言いながら、僕の服の裾をつかんできた。僕は声の聞こえる方に顔を向けると
「わ、たしなんかでよろしければ仲間にしてください…!」
話すのが得意じゃないのかもじもじしながら話してきているが身長はざっと2メートルといったところだろうか。大きい。しかし、見た目はモデルのようなすらっとしたような感じで冒険者をやっているとは思えない。しかし、どんな人であろうと誰もいないので断る理由がない
「ちょうど誰か、いないか探していたところなんだよね。でも、本当にいいの?」
「は、はい! 一応役職はランサーで槍使いです」
たしかに、この身長を活かしての槍攻撃は効きそうだ。この好条件は逃せまいと契約成立の代わりとして握手をしようとした瞬間、アーネが囁いてきた。
「ちょっと待ってくださいよ。本当にいいんですか? 確かに誰もいないのはしょうがないですがにしても怪しくないですか?」
「そうか? 僕にはそこまで怪しいとは思えないが」
「何言ってるんですか! 女は何個も顔を持っていうものです。女である私がそう言っているんだから間違いありません。それにギルドに申請していたのならその時点でわかるでしょう。しかし、していないというのであれば怪しいですよ」
「お前は本当に10歳なんだよな? まあ、たしかに分からなくもないな。でも、特別に目立ったことをしていない僕たちに絡む理由なんてないし大丈夫でしょ」
彼女は不服そうな顔をしながらも、後は任せますとだけ言う。そして一歩下がった。そして、僕は彼女を仲間に入れることにした。だが、出発は二人が出てきてからなので明日の昼頃に城門の前に集合と伝え、分かれた。
その後、僕たちは街中で必要なものを買いそろえて宿へと戻った。
~翌日~
二人を城へと迎えに行き、約束の城門前へと向かった。城門前にはリュックサックを背負った彼女がいた。大きいのですぐわかる。
「ごめん、待たせたね。では準備はいいかな?」
「ちょっと待ってください! 私たちは彼女が何者かも誰なのかもわからないんですよ。なのに出かけようなんて! まずは軽く挨拶からさせてくださいよ!」
「それもそうだな。じゃあ、えーっと、、名前は…」
「おいおいおい名前も聞かずに仲間に引き入れたっていうのかよ。本当に大丈夫なのかよ!」
牢屋から出てきた二人はどうやら昨日は話し込んでいたら怒られてしまったようで声を出したくて仕方がなかったようだ。ここまでくるあいだもずーーっと。
しかし、たしかに名前を聞き忘れたのは失態だ。
「こ、怖い。あ、私の名前はミット・エイルと申します。ど、どうぞよろしくお願いします!」
「名乗りぐらいちゃんとやりなさいよね! で、私は今野すずかです」
「私は昨日ギルドで見たからわかると思うけど…」
「ほとんど僕の後ろにいたんだから分かるわけがないだろ」
「ふんっ。ちゃんと聞きなさいね! 我が名はアーネ=ソーネ! 使える人間が非常に限られているハイウィザードを生業とするもの! 最高の魔法使い!!」
「はいはい、じゃあ次は俺ね、山田たいち。体力だけは自信があるぜ!」
「僕の名前はネモ! よろしく!!」
「じゃあ最後に…って。誰?!」




