王都のギルド
解放された僕とアーネはお腹がすいていたのでパンを一つずつ買い、ギルドへ向かうことに。
「なんでギルドに向かう必要があるのだ? 攻撃は我ができるのだからいいではないか」
「ん、アーネ一人でも十分だとは思うけどなんせお荷物が三人もいる上に危なっかしい二人だからな。本来はギルドで二人、探すつもりだったんだがアーネが来るっていうから一人だけな。ってかそのキャラまだやってたのね」
「な、なんだとお!!」
ここのギルドは街でお城の次に大きい建物だろう。なんでこんなに大きいドアが必要なのか考えてしまう程のドアをくぐるとそこには王都のギルドだけあり、数多の強敵を倒してきてそうな人があちこちにいる。
「メンバー募集はどうすればいいんだ?」
「まずはギルドの受付に行く。そして、受付の人に求めてる人材を伝える。そうするとマッチングしてくれるってわけ。大丈夫?」
「よし、行ってくる」
僕は屈強な冒険者たちをするするとかわしながら受付へとたどり着く。
「あの、メンバー募集したんですが」
「いらっしゃいませ、パーティーメンバーの募集ですね。では、まずはスキルカードの提示をお願いします」
「あ、これですか。」
「レベル1のマーチャントですか。本当にパーティーを結成されるのですか? あまり条件に合う方はこの街にはいないかもしれませんよ…調べてみますので少々お待ちくださいね」
「佐藤様、お探ししたのですがやはりマーチャントの上にレベル1ですと誰も引っかかりませんでした」
「特に募集に制限を掛けるつもりはないのですが…」
「この国ではメンバー募集については冒険者の皆様のデータから条件に合うものをご案内しております。その選定の基準としては冒険者が求めているものに合わせておりますので…今回は申し訳ございません」
どうしよう。募集できなかった。やはりこの街は強いやつらが多いのか。
落ち込んでいる僕に対して、にやけた顔でアーネが
「あっれれぇ? 誰も見つけられなかったんですか。それなのに私を首切りしようとしていたなんてどうかと思いますよー!」
「煽ってくるなよ。予想外で困ってるんだよ。アーネ一人じゃ不安だしなあ」
「ちょっとは信頼をしてください。このあたりなら私一人でなんとかできますから!」
いつもは小さい酒飲みとしてみていなかった彼女が今だけはすごく大きく見える。一人でもいいのかな。そう思い、ギルドを去ろうとした時、
「す、すみません! わ、私とかはどうですか…」
彼女はそう言いながら、僕の服の裾をつかんできた。




