仲直り。
結局、たしかに魔力が高まっていたことを確認されてしまったため、一日城の中にある房に入れられることとなる。彼女だけだと安堵していたところ…
「君たちも一緒にバトルをしようとしていただろ? まあ、一緒に反省したまえ」
「「「えっ。」」」
「いやいやいや俺はこの二人とは関係がないですよ。ってか話し合いで解決しようとしたら二人が勝手に」
「そ、そうです! 私は関係なんてないですから。ま、まあ二人は関係があるかもしれないですけど…」
「お、おまえら、売りやがったな。まあいい。今回は僕たちが原因だからな。明日、迎えに来てくれ」
「おう。明日、迎えに来てやるからな!」
「そうですね。今日は大人しくして二人で仲良く反省をしておいてください」
二人はそう言い残し、僕を捕まえている兵士に軽く会釈をして帰っていった。そして、僕は房に連れて行かれる。しかし、空きがあるのにも関わらずアーネと同じ房に入れられる羽目になる。
「なんですか、私と同じように捕まったのですか」
「そうだよ、ってかなんで本気で魔力をためておくんだよ。さすがに冗談だと思ってたぞ」
「私は本気でしたよ? そんな生半可な気持ちで戦っていたら魔法使い失格です」
「魔法使いってそんなに戦ってばっかりなのかよ。もうちょっと平和的に使えないのかよ」
「ふっふっふ。私くらいの魔法使いだと何でもできますよ。火加減も調節できますし、水だってどんな量だって出せます。しかし、そんななんでもできる私を馬鹿にしたから本気を見せてやろうと思っただけなのです。わかったら出た後に連れて行きなさい!」
「本当に偉そうだな。まあ、そんなになんでもできるとは思ってなかったからな。そこは僕が謝ろう。ごめんな」
「しょ、しょうがないですねえ。次の旅に連れて行ってくれるのなら許してあげましょう! どうですか? 飲みますか?」
「この状況で怒らせて下手に魔法を撃たれても困るしな。いいよ。連れて行ってやるよ」
アーネは今までにない満点の笑顔を見せる。なにか単純の様に感じるが彼女はなんといったってまだ10歳…。それなのにこんな大人たちとやり合っているなんて少しだけ感心してしまった。
「それでこそわが主なのです。そうとなれば脱出するしかありませんね! テレポートは使えなさそうですし…」
「ちょちょちょっと待ってくれ。明日の朝には出してもらえるわけだから大人しく待ってる方がいいと思うが…」
「善は急げというじゃないですか。早く行くしかないですよ」
「急がば回れって知ってるか? 今は急いでるときこそ…」
「私の辞書にそんなものはございません。ではっ!」
魔法で壁を壊そうとしたのに看守が気づき、止められた上でこっぴどく叱られてしまったのだった。




