シャープ王立図書館
彼女はとても美しい人だった。まるでお人形さんのように白い肌にサラサラの美しい髪。そして、その美しさは周りの人を容易に近づけないオーラを発するほどである。そして、そんな女性に今僕は、案内されている。異世界に来て、たしかに美しい人などは見てきた。しかしだ、毎回みんな何かが抜けている。酒癖が悪かったり、真面目ぶってたりと…。
「佐藤様、このあたりにあるが望まれているものかと思われます。では」
「あ、ありがとうございます」
僕はつい緊張してしまった。また会えるだろうか…まあいい。とりあえず今は、目的の本を探さなくては…。そう思い適当に端の本を手にしようとしたら…
「佐藤様、言い忘れておりました。佐藤様の探してる物は一冊しかなさそうだということはわかってますので頑張ってお探しください。それだけです」
「えっ。その一冊はどこにあるんですか?」
「この本棚の中です」
「何冊あるんですか」
「ざっと一万冊ほどですかね。まあ、何冊かかぶりもあったかと思いますし、すぐかと」
「手伝ってもらえませんか?」
「そんなに暇ではないので」
「では、仲間と一緒に…」
「あの三人は絶対にダメです。悪評しかないので」
ロリっ子魔法使い以外は何もしてないと思うんだが…。それか僕の知らないところでやらかしているとか…?
「…じゃあタイトルだけでも教えてくださいよ」
「それが読めない言語なもので…。この国の言葉じゃないものを探してくだされば…」
「それなのによくわかりましたね」
「遺跡にある言葉と同じだったそうですので。それではわたくしはこれにて失礼させていただきます」
違う言語…ということはまさか同じく異世界から来た人がその遺跡付近にいるのではないか、いろいろ思考を巡らせる。そして、日本語と僕は予想してその本を探す。しかし、今さらだがなぜこの国の言葉が分かるのだろうか…。だれに倣ったわけでもないし、日本語や英語といった僕たちの知っている言語なわけでもない。いったいどうやって。今更ながら初歩的な疑問を浮かべつつも必死にこの国の言葉以外の本も探すした。そして、端の端に一冊だけ違う言語の本が見つかった。
[英雄伝説記]
英雄伝説記…何か求めていたのと違うような気もするが他に日本語の本もないのでこれを借りよう。そして、僕はユーに借りたい旨を伝える。そうすると一日ならよいと許可をもらったので仲間のところへ持ち帰り、話し合うことにしたのだった。




