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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
ここは二ホン??
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寝起き。

「ん、んん。ここはどこだろう」


 どうやら机で寝てしまっていたようだ。頭がいたい。昨日はなにをしていたのか全く思い出せない。昼間は半分詐欺みたいなのにあって……。それで、えーっと。


「あ、佐藤やっと起きたのか! 昨日はすごかったからな! 俺でも引くほどだったぞ!」

「お、おはよう……。ごめん、僕、何をしたんだっけ」

「お、覚えてねーのか! またこりゃ参ったな! とりあえず周りを見渡してみろよ」


 僕は山田に言われるがまま周りを見渡すと床に正座して寝ている後輩が一人……。


「おいやまだ。聞きたくはないんだがあいつはなんで正座してるんだ?」

「お、見付けたか。あいつもなんだかんだで真面目だよな! とりあえず起こしてみろって」


 僕は床で正座しながら寝ている今野を起こす。寝ているんだから軽く肩を叩く程度で……。


「おい、今野、今野。もう昼だぞ。起きろって」

「ふえっ。まだわたしは…………ああああごめんなさいごめんなさいごめんなさい。私だってそんなつもりで……」

「まて、待てって。どうしたんだよ」

「本当にごめんなさい。あっ! 私寝てしまっていたのですね……。本当にごめんなさいごめんなさい……」


 人の話が聞ける状態ではなく、そして僕に対してとてもおびえているようだった。


「山田……。本当に僕は、何をしたんだ。今までこいつをここまでになっているのは見たことがない…です」

「本当に覚えてねーのかよ。やべえって。俺の口からはなんも言えねーよ。だって、今野と同じ目にあったんだからな!」


 言えるだろ。そんなにガハガハ笑いながら話してるんだから。おんなじ目にあった? 必死に頭を抱え、悩んでいるとそこにネモ君が現れる。


「あ、お、おはようございます……。師匠。具合は、、大丈夫ですか??」


 ネモ君がこんなに僕のことを警戒しているのは初めてだ。最初にあった時ですら、あんなに気さくだったのに……。


「あの、ちょっといいかな。僕って何かしたのかな」

「あ、えーっと。僕の口から言っても怒りませんか?」


 怒る? 何か僕はされたのか?


「何があったかすら分かっていないのに怒りようがないよ」

「えーっと。昨日は師匠以外で街に行っていたんです。アーネが元気になっておなかがすいたというので師匠も起こしたのですが反応がなかったので四人で行くことに」


 そんなにあのときは眠ってしまってたのか。まあ、疲れてたしな。


「それで、お買い物とかを色々して宿に戻ったら師匠がいなくて。四人で夕食も食べることにしたんです。それで楽しく食事していると偶然師匠が通りかかったので声をかけたんです。僕が!」


 さすがネモ君。というかネモ君以外は絶対に僕のことを見つけても声をかけてくれないだろう。


「それで参加されたのはいいのですが……。」

「どうしたんだ。その先は……?」

「僕はこれ以上話せませんんんん!!」


 そう叫びながら彼は走り去ってしまった。本当に僕は何をしたんだ。


まにあったああああ

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