表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
ここは二ホン??
132/168

騒ぎ

「もう少し待っても来ないようなら探しに行こうか」


 僕とネモ君は今野の進んでいった通りを探しに行くことに。元々二人を探すのが知らぬうちに三人に増えていた。

 手前に方からやっているお店を当たっていく。ここの通りにあるのは日本のような居酒屋ばかりなのでここは本当に異世界にいるのかと疑ってしまう。

 しかし、どこの店を探してみても誰一人それらしいのが見当たらない。


「師匠…、三人どこにいるんですかね…」

「山田とアーネは別として、今野はこの通りのどこかにいないとおかしいからな」

「そうですよね…。あんまり歓楽街は得意ではないので早く見つけたいです」

「お、大丈夫か? きついならどこかで休んでいても…」

「大丈夫です! 師匠がいるところに僕があり! ですから。ついていきますよ!」


 この子は本当になんていいこなのかしら…。

 彼と居酒屋を回っていく。何軒か回ったところの建物に野次馬が出来ている。しかも、なんだか騒がしい。


「なんでしょうかあれは。なんだか前にもこんなことがあったような気がするのですが」

「本当か、ネモ君。実は僕も同じ気がしていたんだよね」


 そうだ。何かを感じる心のざわめき。どこかで同じことがあったような…。

 野次馬をかき分けて騒ぎの中心へと向かって行く。


「だからね? あんたが悪いって言ってんの! わかんないわけ?」

「何を言うのですか! 我とてお金のた…、、正義のためにやっていたのですよ!」

「はああ??? 私の方が頑張っているんだから!!」

「え、なんの話をしているのですか? お馬鹿さんなのですか??」

「馬鹿ってなによ! 馬鹿って!!」

「まあまあもう少し落ち着いて…」

「「あんたが言うなっ!!」」


 周りの野次馬は「もっとやれーー!!」 「いいぞーー!!」 とはやし立てているが。 うん。僕は彼らを誰も知らない。うん。


「師匠…。そこに目的の、、、」

「知ってるよ。でも僕は彼らのことを知らない。知りたくない」

「あのうちの一人は指名手配なんですよね。それなのに誰もなにも言わないし手を出さないし…」


 本当にこの街はなんなのだろうか。偶然、壁に貼ってあるポスターが目に入る。山田たいち…報奨金ほしいだけ…。なぜこの最高の条件で誰も彼を捕まえないのだろうか。騒がしさだけなら犯人を見つけたかような盛り上がりをしているのだが。

 本当にどうしよう。このまま入っていくのもな…。手前で様子見を続けていると。


「あ、佐藤じゃねーか! 見てねーで入って来いよ!」


 周りの野次馬がスッと僕に視線を向ける。こいつらの知り合いなのかと。知らない人のふりを続けようとしたのだが…。


「さとう…? 我と一緒には飲みたくないと言うのか?」


 一人で慌てていると今度は目の前にアーネが服の袖をつかんで下から覗いてくる。


「おい、アーネっ! 師匠から離れろ!!」

「うるっさいなぁ! 誘ってんだから黙ってなさいよガキが…」

「ガキだと…?! お前も…」


 二人は勝手にケンカをし出す。その隙を付き、今野と山田のところへと行く。


ちょっとずつフラグは立てておかないと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ