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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
ここは二ホン??
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作戦会議

「ということで山田・アーネ捜索作戦の計画を練りたいと思う。しかし、どちらもどこにいるかの心当たりが無い。アーネは特段急ぎではないが山田に関しては彼らよりも先に見つける必要がある。なんとしても処刑を阻止しないといけない」

「佐藤先輩! そんなことは分かっています。問題はどうやって…」

「だからそのために会議をするんだよ」


 なぜこの子はこんなに当たり前のことを突っ込まれただけで驚愕をしたかのような驚き顔をしているのだろうか。


「で、師匠としてはなにか作戦があるのですか?」

「ん? ないよ」

「「え、、、??」」

「無いよ」

「え、なにか作戦があって、それを僕たちに教えてくれるために会議をするのではないんですか?」

「ないよ。ないから会議をしようかなと」

「先輩…さすがにそr…」

「さすがです! その考えに僕はまだ至れていませんでした!」

「ネモ君、さすがに佐藤先輩信仰しすぎなのでは…」

「ナンノコトデスカ」


 ネモ君は本当に信頼してくれているんだな。本当にうれしい限りではあるが意見とかも言ってほしいものだ。


「ま、まあみんなでいい作戦がないか考えて行きたいと思う」


 と言っても見つかる当てもない作戦に意見が出る物は誰もいるはずがなかった。沈黙が流れるなか…。


「わたし! 思いついちゃいました!」


 絶対にろくなでもない物だろうとはおもいつつ、なにも意見が出ていない以上無視も出来なかった。


「ほう、今野が一番に最初に来るとは思っていなかったんだけどなにかあるんだな?」

「当たり前です。思いついていなかったら発言しませんから!」


 異様に彼女から自信だけは充分に感じられる。


「ふふん、ずばり! 片っ端から当たりまくる作戦です!」


 なにもズバっていないとは思うしこの人数でやるのはきついような…。


「あ、佐藤先輩、こいつ馬鹿だなって顔していますね? 私だってそこまで馬鹿じゃないですから! ふふん。片っ端とは言いつつもちゃんとどこを探すかは絞ります。地区単位で絞ってそこを片っ端から探すんです! ふふん!」


 相当自信があるのか、さっきから「ふふん」を連発している。というかそんな口癖があったのか。しかし、他に案が出てこなさそうな現状。これを採用するしかないのだろうか。


「どうですか? 佐藤先輩やネモ君も何も出てこなさそうですし採用しかないですよね?!」

「うーん。僕は何も思いつきそうにないのでこれでもいいのかと思いますが師匠はどう思いますか?」

「僕もなぁ。あんまり思いつかないんだよなぁ。しょうがない。今野案でいこうか」

「ふふん! というかしょうがないってなんですか! 私しか言っていないんですよ! 会議になっていないじゃないですか!」

「師匠。僕に心当たりがあるのでその地区を中心に探しませんか?」

「よし、ネモ君。連れて行ってくれ!」

「はい!」

「え、私のことは無視ですかああ!!」


久しぶりに文章多めの回になりました。こっちの方がサクサクいけるんですけど皆様はどうでしょうか。

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