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異世界鉄道  作者: 山川 ぼっか
初めまして異世界
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今日は何する?



 契約を取り付けてすぐに仕事…というわけではなかった。どうやら金額が額なだけあって形だけある議会を通さねばならないようでそれが一週間ほどかかるようなのだ。なのでその間はやることがないのでお金を少しだけもらい城下町を探検することにした。


「せんぱーい! 一週間も何しますか?」


「え、日本に帰れる方法を少しでも自分たちで探すんだろ?」


「佐藤って本当に面白みがないよね? こういう時はしっかりと遊ぶもんだろ?」


「よし。自由行動にするか」


「それは怖くないですか? 異世界の知らない土地で一人なんて」


「そうだよ! 迷子になったらどうするんだ!」


「お前らは子供か?」


「はいはい子供ですよ。ということで行きますよ! 先輩」


 ということで三人で城下町探検をすることになった。国賓扱いして頂いているので頼んだものは何でももらえるというチート案件なので探検用のお金を多めにもらって行くことに。


 街に出るとやはり城下町と言わんばかりの盛況っぷりだった。最初に行ったアンダンテの街も賑わってはいたが比べ物にならない程だった。


「アンダンテよりも売ってるものの質が違うわね! さすが王都って感じですね! 何から見ましょうか。先輩っ!」


「今日は妙に媚を売ってくるな。どうしたんだ? まさか、結婚相手を探すのをあきらめてこの二人のどっちかにしようとか思い出したか?」


「へっ?」


「当たりだな」


「そんなちょろい女に私見えますか?」


 僕たちはそろってうなずいた。


「なんですか!? ひどくないですか!! もう先輩たちいやだー」


 喜怒哀楽の激しい今野が消えてしまった。どうするかと悩んだがもう大人なんだしなんとか帰ってくるだろうということで二人で探検をすることにした。


 未だになれない八百屋にある秋刀魚や魚屋にあるキャベツがいつもより活き活きしている。話を聞く限りだと上級魔法持ちが多い城下町は鮮度が高いものが多いそうだ。しかし、その分の人件費などがかかり高くなってしまうそうだ。


「鉄道が出来ればあれも安くなったりするんだろうな!」


「そうだといいね。でも逆に、魔法使いの仕事を取ってしまうような気も」


「そういえばいまだに異世界につきものだと思ってた魔物を見ていないな」


「酒場に行って聞いてみるか?」


「佐藤が昼間から酒飲むなんて珍しいな」


「異世界の情報収集と言ったら酒場だろ?」


「そうかもな」


 ということで二人で八百屋のおじさんに案内してもらいながら酒場に行くことにした。酒場まで案内してもらうとわずかながらチップを渡し別れを告げた。


 中に入ってみると、聞き覚えのある声の二人が騒ぎを起こしていた。




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