感
「ソステヌートの街についてなのですが実は、僕たちがやっている計画に必要な資材がたくさんあります。それを運び出すために再開発をしたんです。それでこの街には直接的な工事などはないのですが近くの川に出入り口を作るので許可を頂きたく…」
「最後まで言わんでもお主の頭の中はしっかり見えているわ。さっきのスイッチを切ったから大丈夫だと思ったか? こっちは別にあるのでな。そこは秘密だがな!」
「分かっていただけているのならとても話が早くて…」
「だめじゃ」
うんうん、よか…え?
「パパっ!? なんでだめなの!! また当分帰ってこないよ??」
「ソーネちゃん…すっごく気持ちは…それはやめてね? たまには帰って来てよね??」
「で、なんでだめなんですか。この街に直接的に関係するわけでもないですし…」
「直接は…ね。聞いてないのかな。実は川を越えた先は国が違ってね。あんまり友好的な関係ではないのだよ。昔、我々の街のものが川で漁をしたら警告をされて危うく戦争になりかけてしまった。それ以降、お互いに川を使った作業は禁止にしていてね。だからその場所だと危ないかもしれなのだよ」
あまり隣国とは仲が良くないという話は常々聞いていたがここまでに危ない関係性だったのか。しかし、そうすると僕たちの計画を修正する必要が出てきた。もう少し川から離れた場所に穴をあけてどうにかするしか。しかし、そうすると時間がかかりすぎてしまう。どうするべきか…。
「そうなんですね…。いったん計画を立て直してきてもいいでしょうか…」
「まあまあ落ち着きたまえ、君の考えていることは分かっているし、やりたいことも分かっている。隠し事はなしだ。どうだろう。この我をその川の入り口に案内してはくれないか? まあ、だいたい想像はついているのだが」
「いいですよ。ですが、来ていただいたところで」
「君は何を言うのかね。我とてこの街にもう何年住んでいると思っているのか? なめられては困るのだよ。さあ行くぞ」
僕たちはパパ上に連れられるまま現場に向かうことに。道中、道案内を一切していないが現場につく当たり本当に頭の中が読まれているのだなと思うとぞっとしてしまう。現場につくとさっそく対岸を気にしつつトンネルの中に入っていく。
「しかし、こんなところに抜け道があるとは…。まだまだ分からぬこともあるものだな」
きょろきょろと周りを見ながら進んでいると、突然立ち止まる。
「ここなんかはどうだろうか。我の感さえ合っていればいいところにつながると思うぞ?」
ちょっとスランプってまして、毎日投稿途切れてしまい申し訳ありません。なるべく、ペースは落ちないよう頑張りますので。。