解決
アーネのパパ上の寝室へと入る。よくわからないツボなどがたくさん置いてある。きっと高いのだろう、しかし、一般人には到底理解しがたいものであった。迷宮のスイッチを切るボタンはわかりやすいと言っていたがどこにあるのだろうか。周りのものを下手に壊さないように気を付けながら探す。
周りを見渡していると大きな机の真ん中に誰にでもわかるような赤色のボタンがポツンとおいてある。
「露骨すぎない…? まあ分かりにくいよりもいいんだけども…」
確かに赤色の分かりやすいボタンなのだがそれ以上に自爆ボタンにしか見えないのである。確かに迷宮スイッチと書いてあって分かりやすい。だがこのボタンを押せば、豚が木に登ったり、爆発をしてどくろマークの煙が出てきそうな気がする。そんなボタンを押す勇気が僕にはない。どうしようか…。確かに押していいと言っていた。いい…のだろうか。
「押す…。いやあ怖いな」
独り言を言いながら部屋をふらふらしていると正面のトビラが開く。なぜか、隠れなければと思った僕は机の下へと隠れる。
“ガタッ”
“ポチッ”
「あっ」
扉が開く。アーネだった。隠れる必要などなかった。そしてボタンが落ちていく。
「佐藤、いたのですか。なにをしているのですか?」
「あ、いや。このボタンが…」
「それは…」
彼女の顔が固まる。やっぱり駄目だったのだろうか。もう嫌だ。このお城本当に嫌だ!
「いうのを忘れていたのですが結構な魔力がないとスイッチを切ることができなのです」
は?
「言い忘れてしまっていたのです。だからバラバラに行動したものの多分我かパパしか消せなかったのです」
もう、本当に嫌だ。このお城。
迷宮のスイッチをアーネが切り、ネモ君とパパ上さんも集合をする。お城に来ただけなのになんでこんなに疲れているのだろうか。もう…。
「すまぬ、待たせてしまったな。さて、お主らは何をしにここに来たのであったのだ?」
そうでした! ここに交渉しに来たんでした! 色々ありすぎて帰ろうとすらしてましたよ! はい!
「ソステヌートの街についてなのですが…」
ボタンがポツンとって似てるね。今回は短くてすみません。