お食事
とりあえず準備があるというのでここまで結構歩いた僕たちはギルドでご飯を済ませることに。案の定ここでもアーネはもてはやされ、店主いわく、特等席というど真ん中の席に案内されていた。
「もうこの街、、嫌なのです…」
「まあまあ、、久しぶり…? に帰ってきて嬉しんだろうよ。好かれてもらうのは大切だぞ?」
「それはわかっているのです。でも…」
「ソーネちゃんを見ながら酒を飲めるなんて俺ぁいつでも死ねるな!!」
「ふふふ、やっぱりアーねさんのご子息はお可愛らしいこと、、おほほ」
「いつも帰ってきた初日がこれなのはつかれるのですよ。もっと普通の女の子としていきたいというか」
「もう我が一人称な時点で普通で…グフっ」
なにかを言いかけたネモくんはきつい一発を食らったようだ。多分、彼は当分しゃべれないだろう。余計な口をこれ以上挟んで殴られなくて済むしね?
「ま、まあいいんじゃないのかな。人にはそれぞれ生まれながら持っているものがあるわけだしさ。僕なんて地位も魔法もないからアーネが羨ましかったりするよ?」
「本当なのですか?」
「本当だってば、魔法使ってみたいなって思うよ。僕、使えないから」
「じゃ、じゃあ今度特別に教えてあげるのですよ! 特別ですからね?」
「おう! 楽しみにしてるよ」
魔法を教えてもらえるのか。いつもアーネに頼ってばかりだしな。彼女の強さは初級魔法の一つや2つでどうにかなるものではないけど手助けになるならいいかもな。
「お、アーネの嬢ちゃん! いい男見つけたんだな!! うまくやれよ???」
「い、いいいい男ってどういうことなのですか!! 彼はパーティーのリーダーというだけなのですよ!!」
そう言いながら、ちょっかいを出してきた男性を叩いて…殴っていた。きっと軽く叩いただけなのだろうがそこでは鈍い音もするし大丈夫なのだろうか。結局話しかけてきた彼はそのまま他の店員が引っ張っていくのだった。会計をするときにもまた彼に合うのだが生死に関しては伏せておくことにしよう。とりあえず、アーネ様のご子息御一行という理由で半額で食べさせてもらうことに。店員さんも虐めてしまったのにとても申し訳なかったがあいにく、持ち合わせもあまりないので甘えることに。しっかりと領収書はもらいつつ。
「よく食べたのです! そろそろパパのところへ向かっても大丈夫でしょう」
「僕は何があったかあまり覚えていません。でも、口の周りに食べかすがついていたので多分食べたのでしょう。お腹も空いていませんし」
ごめんよネモ君。起きないと言ったらアーネが…。。。
「大丈夫そうならお城に向かうか…。みんなも待っていることだろうしな!」
「「はい!!」」
最近アーネちゃんの回が続きますね。推しなのでいいのですが。フラグ立てられないな。。。