その7 謎ドリフェスティバル
今回の『そぞろ鷹樹』は特別編です。
まだ6月の初旬だっていうのに東京では暑いので、爽やかに集めたドリンクを一気に公開ってぇわけであります。
銭湯巡りしておりますと、ナニコレ? ってぇドリンクが売ってたりして、それを『謎ドリ』と名付けて備蓄していたんですね。
当然、冷蔵庫を圧迫しているので、相方に怒られたというのもあります。
そろそろ堪忍袋がはちきれそうなので……
それでは、どうぞ。
①『北山村 じゃばら まる』
販売元:和歌山県東牟婁郡北山村
墨田区の名物銭湯の一つ、『薬師湯』さんが、この『じゃばら』を推しております。
パッケージにありました説明によりますと、日本に一本しかないじゃばらという柑橘類の原木が和歌山県の北山村ってところにあるそうで、その身をジュースにしたものであります。
じゃばらは「邪払」という字を当てており、縁起物としてのポジションもあるそうです。
果汁10%なので、なんとも判断はつきませんが、柚子のような、酢橘のような、甘酸っぱくて、ほんのちょっと柑橘の皮の苦みを感じるような、フレーバーであります。
②ハニップC 金柑とレモン
販売元:和歌山県西牟婁郡上富田町
どこで買ったか、覚えておりませぬ。多分、北区を攻略途中で買い求めたような記憶があります。
上記じゃばらと近いっすね、販売元。製造加工を担当した会社は同じでありました。
パカンと開ける、ワンカップ酒方式。瓶になっていて、飲み口が丸く加工されていいますので、飲みやすい。
果汁は10%未満ですが、ちゃんと金柑の香りします。蜂蜜が溶かされているので、熊も大満足。
これのウリは、実際に果実が入っていることで、蜂蜜漬けの金柑を皮ごと頂きます。
金柑のにが酸っぱい感じが蜂蜜と合わさり爽やかな感じに。種があるので、注意です。
③ハニップC うめとりんご
販売元:和歌山県西牟婁郡上富田町
金柑とレモンの同シリーズです。多分、同じところで買ったはず。
紀州と言えば梅ですね。丸ごとの青梅が入っています。
りんごどこ? ってくらい、梅の香りが優勢です。
まぁ、これはアルコールを飛ばした梅酒ですね。不味いわけがない。
青梅も果肉がとろとろで、いつまでも種をしゃぶってしまします。
梅の実を割って中身を「天神様」と呼んで食べていた方もいらっしゃるでしょうが、大量に食べてはいけません。
実はアルカロイド系の毒がありまして、本物の天神様に会う事になりますぜ。
④湯あがり堂 蜂蜜れもん
発売元:(株)友桝飲料(佐賀県鼓小城市)
95mlと小さい瓶で可愛い。王冠も温泉マークで可愛い。
レモン果汁と蜂蜜で作られた清涼飲料水です。
蜂蜜がしっかり舌に感じられます。かなり美味しいです。
でもこれは、少なさゆえかもしれません。たっぷり500mlだと評価が変わるかも。
国産とわざわざこの小さいスペースに書いているのは、それだけ外国製品が信用されていないからなのでしょうか。
特に〇国製とか〇〇半島製とか、信用できませんからね。
⑤湯あがり堂 サイダー
発売元:(株)友桝飲料(佐賀県鼓小城市)
上記④と同じシリーズ。サイズも同じ。
こっちは、サイダーです。ダイダイ果汁を使っているらしいです。
レモンとは風味が違うなぁと思いました。甘みの奥にちょっと苦みがあるような。
これも、少量なのであっという間に飲めてしまって、あとを引きます。美味。
⑥じゃばらドリンク10
発売元:和歌山県東牟婁郡北山村
上記①の『じゃばら まる』は缶入りでしたが、こっちは緑色の瓶入り。
まる と 10 はどう違うのが、わかりません。
①と同じく果汁10%で、その10なのかも。味は、柚子のような、酢橘のような、「じゃばら」の味。
クセになる風味ですね。
⑦Royal Top
発売元:名古屋牛乳株式会社(名古屋市)
パーッケージのデザインにありますように、蜂蜜が入っています。
似たような容器の元気はハツラツな飲料から炭酸を抜いたような風味。
やや黄色がかった中身も、ちょっと似ています。
量が多かったら、胸焼けするような甘さですね。180mlというのは、絶妙なバランスでしょう。
⑧さらら生活
発売元:ハウスウェルネスフーズ株式会社
謎ドリ始まって以来の、メジャー企業。黒酢と梅果汁(1%ですが)の他、イチョウ葉・ヒハツのエキスも配合されているらしいです。
中身は麦茶を薄めたような色合い。味は、たった1%なのに、梅の味が強い。ちょっと、漢方っぽい味もして、体に良さげな雰囲気です。さすが大手、真っ向勝負ですわ。
酢の酸味、クエン酸系の酸味も感じるので、湯上りにはいいかも。
ヒハツってなんじゃろ? と、調べたら漢字で『畢撥』。胡椒科のつる性植物らしいです。
高血圧や循環器に効果があるとされているそうな。
⑨Jabara Water
発売元:和歌山県東牟婁郡北山村
なにかと思ったら、ご存じ「じゃばら」ですね。
果汁は5%ですが、たっぷり510ml。前出2種類のじゃばらよりは、あっさり風味。
なので、量は少なくとも、途中一回息継ぎしないと飲めない(鷹樹は貧弱)前出2種とちがって、うぐうぐ飲みが出来ます。
柚子のような酢橘にような癖のある香りは、変わらず。
これ、風呂上りにごくごく飲んだら、最高に気持ちいいです。
飲兵衛さんなら、焼酎で割っても旨いかも。
ここまで「じゃばら」飲んで、まだ、じゃばらの本体を見たことない不思議。
もしも、和歌山県東牟婁郡北山村に行くことがあったら、見てみたいですね。
どうすれば、現地に行くシチュエーションになるのか、いまいち考えつきませんが。
⑩仁手古サイダー
発売元:六郷まちづくり(株)(秋田県仙北郡美郷町六郷)
ご当地サイダーですね。
日本名水百選に選ばれているらしい六郷の水を使用しているようです。
まぁ、こういうしゅわっと甘いサイダーは、評価が難しいですね。
三ツ〇サイダーと一緒に出されても、利きサイダー出来る自信はありません。
まろやかな感じがする……というのは「名水~」の先入観かもしれませんし。
ご自身で、試してみてください。
⑪しずおか茶コーラ
発売元:木村飲料株式会社(静岡県島田市)
静岡県といえば、お茶ですね。
コーラと銘打っていますが、抹茶の色です。当然ですが静岡茶が使用されています。
まぁコーラという先入観があるからでしょうが、目をつぶって飲めば、ちょっと甘いコーラ。
より目になって、瓶を見ながら飲めば、鼻に緑茶の香りが抜けるような気がします。
もっとコーラの香辛料っ気と、緑茶の苦みを前面に出せば、特徴が出せたのになぁと思うのです。
意外と合うぞ、コーラと緑茶。
「甘みを強くして、没個性にした方が万人に受けるずら」
と、弱気になったばっかりに、ポテンシャルは高いのにパンチラとかラッキー助平とか、テコ入れにばかり力を入れ、漫画家の才能を埋没させちゃったダメ編集……みたいな感じでしょうか。
⑫103TENZAN CIDER
発売元:七田酒類販売(株)(佐賀県佐賀市)
ラベルだけなら、何が何やらわからん飲料であります。
佐賀県の筑紫山地の一部、天山の名を冠したのでありましょう。
酢橘風味らしいですが、柑橘感はそんなに強くないですね。
いやぁサイダーは、評価が難しいですね。ゲプゥ
⑬金沢湯桶サイダー 柚子乙女
発売元:株式会社アンテ(石川県加賀市)
ラベルは竹久夢二画伯の美人画。画伯が最も幸せな時期を過ごした(……とラベルに書いてある)湯桶温泉をイメージしたサイダー。瓶が薄緑色でオシャレです。
果汁3%ですがけっこう柚子の香りが強いです。味も柚子特有のほのかな苦みもあって、かなり美味しいと思いました。
天才芸術家にはフェロモンがあるのか、調べましたら竹久さんは艶福家でありまして49年の生涯で4人の女性と次々と浮名を流しました。コンチクショ~
『最も幸せな~』とありましたが、Wikiには湯桶温泉は出てこず。
真相やいかに?
⑭ダイヤレモン
発売元:株式会社布引礦泉所(兵庫県西宮市)
緑色のボトル。銀紙に包まれた王冠。なんだか高級感あふれるデザインですが、値段を忘れました。
レモンと書いてありますが、キッパリ無果汁。
でも、レモンの酸味と香りはします。サイダーというよりキリ〇レモンの系譜でありますね。
ラベルに「SINCE 1899」とありますから、和暦だと明治32年。同年ロシアのニコライ皇帝の提唱でオランダのハーグにて『第一回平和会議』が開催されていたんですね。皇帝かぁ…まだ帝政ロシアだったんだなぁ。この時から何度平和会議してるかわからんが、ちっとも平和にならんすね。
たすけて、ココ・ヘクマティアル!
(脇道に逸れる時は、コメントしにくい時です)
⑮能登の里山サイダー 青のしずく
発売元:株式会社アンテ(石川県加賀市)
今気が付きましたが、これ『⑬金沢湯桶サイダー 柚子乙女』と同じ会社ですね。
奥能登に位置する能登町は北陸随一のブルーベリー産地だそうです。
果汁は3%。ブルーベリーを推すなら、もっと入れてもいいんじゃね? せめて10%くらい。
甘みは強く、ブルーベリーの香りが強いです。
もしもファ〇タにブルーベリーがあれば、こんな仕上がりでしょうね。
これで、謎ドリのストックも尽きました。そして、飽きました。
文字も4千字を越え、目も疲れましたので、ブルーベリーが視神経にやさしいのです。
お後がよろしいようで(オチてない!)
※『謎ドリ』画像は 鷹樹烏介ツイッター https://twitter.com/takagi_asuke
をご参照ください。