その12 胃カメラと新宿区 金成湯さん(2019.2.25、26)
さて、毎度、ぼっちの髭面おっさんが東京近辺をふらふら銭湯求めてさまよっておりますが、今回は、なんと人生初胃カメラで『そぞろ鷹樹』。
2018年末、2冊目の著作『ファイアガード 新宿警察署特殊事案対策課』を校了したんですが、毎度締切間際は、なんだか心身ともにボロボロでありまして、しばらく健康診断も行っていねぇべなと、人間ドックに行ってきたのでありますよ。
その際、ヘリコバクターピロリとかいう、可愛いんだかカッコイイんだかよくわからない菌が陽性であることが発覚いたしました。
実はこの野郎、胃がんの原因になるなど、狂暴な奴なんでありますよ。
通常、経口で侵入してきた菌は、強力な胃酸でほぼ分解できるのでありますが、こいつは胃壁を護る粘膜に逃げ込んで、のうのうと生きてやがるのです。
小賢しい! いますね、こういう奴。嫌い。
主治医とも相談いたしまして、まぁこの際ですので退治しちまいましょうということになり、流れるように人生初の胃カメラが決定したんでありますな。
この病院は私が入院していた病院でありまして、アレルギー反応などカルテが残っているので、あっという間に問診票が出来ます。その場で同意書も作っちまいまして。これで『包囲殲滅陣(笑)』完成であります。
胃カメラの心得みたいなのを説明する窓口なんてぇのもありまして、頭の中に「胃カメラ・胃カメラ・胃カメラ・胃カメラ」がリフレインして静かに動揺するなか、発生するリスクなんかの説明をうけるわけであります。
ようするに、『胃カメラ』とは、麻酔で喉の噴門括約筋を麻痺させて、チューブ状のカメラを口から送り込み、胃の中を撮影するわけなんですが、そん時に組織の一部をミチっと千切とってサンプルを得たりするんでありますよ。
「前日は夜8時までに食事を終えておけ」
「わかめとかほうれん草は胃壁にくっつくから、前日は食うな」
「水とお茶は自由に飲んでいい」
「当日は水だけにしろ」
「血液の凝固を妨げる薬は飲むな」
「おめぇ、造影剤でアレルギー反応あったんだってな」
「咽頭麻痺させるキシロカインは0.001%未満の確率で死ぬから」
「蠕動運動を押えるブスコバンも0.001%未満の確率で死ぬから」
「胃壁むしりとるけど0.01%未満の確率で穴あくから、そうなったら、そのまま入院な」
「あと、あんまりオエオエやってっと、0.1%くれえの確率で出血すっから」
「そん時、その場で手術する確率0.01%な」
「あ? どんな手術かって? 金属クリップで挟むんだよ」
「その金属クリップはどうなるかって? 胃に残るんだよw」
「大丈夫だよ、まれに何年も残る事あっけどな。あ、MRIはまじぃかも」
「あと、医療は万能じゃねぇから、死んじゃったらごめんね」
「大事な事は、テキストにマーキングしとくから、読んでおけ」
そんな内容の説明が、いかにもベテランで有無を言わせない雰囲気の獄長……じゃなかった、婦長さんみたいな方から丁寧に説明されます。
んなもん、動揺しきった頭に入るか、ぼけ~!
わかめとほうれん草とブスコパンしか頭の残らんかったわ! なんだよブスコパンって。ネーミングなんとかならんかったのかよ。
※病院の名誉のために申し上げておきますが、上記口調が伝法なのは、鷹樹の心が被害妄想に陥っているからです。本当は丁寧で優しく解説してくれたような気がします。
それが2/7の話。
胃カメラは2/25であります。
その間、何やっても頭の隅に『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』があるのね。
おいしいお寿司食べても『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』が、ふっと胸をよぎる。
カラオケで『鋼のララバイ』を熱唱しても『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』が歌詞にかぶさる。
確定申告のため領収書を整理している時も、ふとした瞬間に『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』がじっと私を見ているのに気づく。
人生初のサイン会の時、ふとした瞬間に『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』が脳裏に浮かぶ。
サイン会に参加された作家さんとお茶した時も『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』が、肩の後ろにいて「ぼくをわすれないで」と囁く。
サイン会の緊張と『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』のリフレインで、お腹下しちゃったくらいです。
宝島社で打ち合わせなどもあったのですが『胃カメラ・わかめ・ほうれん草・ブスコパン』で、上の空。
もうね、胃カメラが嫌で嫌で嫌で嫌で仕方ないんですね。
色んな情報もいただきました。
「鎮静剤でうつらうつらしているうちに終わった」
「今は麻酔技術が進んであんまり苦しくない」
「鼻から入れるタイプはおえっとならないから大丈夫」
「やったことないから知らんが、大丈夫だろ(笑)」
……といった、慰め系から、
「キシロカインは、なるべく咽頭にキープする方が、本番は苦しくない」
「唾液飲み込むと、気管に入るから、だらだらたれ流しなさい」
「ズボンのベルトは緩めにしておくとよい」
……といった、経験者の方からのアドバイスまで、メッセージを頂きました。
お客様の笑顔に支えられて、鷹樹は今日も安全安心をモットーに運用されております。
そんな航空会社の宣伝みたいな事を言っているうちに、前日。
『わかめ・ほうれん草』の事があるので、それらを摂取せず、懇親会のお誘いもご遠慮申しあげ、お酒も嗜まず、雑炊中心のひたすら清い生活を心がけた1週間でありました。
前日は、6時には夕食。7時に最後の珈琲を飲んで、処刑……じゃなかった胃カメラの日を待ちます。
「今まで、ありがとう。PCは色々と見られるとヤバいデータがあるので、HDごと破壊してください。温め中の企画は、USBに保存してあるので、親しく交流している方々に形見として分けてください。著作の権利は放棄しますので、その旨お伝えください。ガーディアンシリーズの続編の企画書は、宝島社の担当者さんにゆだねてください」
などと、涙ぐみながら相方の伝えましたが、
「はいはい」
と言われただけでした。
まんじりともしないまま、迎えた朝。
緊張のあまり、早朝に起きました。
ため息しか出ないまま、のろのろと着替えます。
「大丈夫だって」
相方は言いますが、
「何が大丈夫なの? 具体的に言って!」
とか、逆上しそうなので、「うん」とだけ言葉少なに答えました。
相方の朝食のパンを昏い眼で睨みます。
『今、これに食らいついて嚥下したら、胃カメラ受けなくて済む……』
そんな事を考えていました。
「大変! 電車止まってるって!」
ニュースで流れたのは、2/25日のJR御茶ノ水駅の停電事故でした。
五・十日のくっそ忙しい時の、月曜日の、通勤ラッシュ時の というトリプルパンチ!
復旧の見込みも立っていないことから、相当の混乱が予想されます。
「これは、胃カメラ中止……」
「いや、早めに出発しなさいって、言ってるの」
と、相方に厳しく言われ、予定より出発が繰り上がりました。
まさに凶兆。今、北斗七星が見えたら、その脇にひっそりと輝く星が見えたでしょう(北斗の拳知らない人すいません)
とぼとぼとバス停に向います。
めったにない事ですが、長蛇の列。
しかたねぇとタクシーを探しますが、これまた空車は走ってきません。
JRが止まっているので、代替交通機関として都バスを使う方も多いのでありましょう。
鷹樹の考えた作戦は『方違え作戦』。
JRが動ないので、駅から流れた方々が、JRに沿ったルートで、バスやタクシーを使って移動するわけで、混雑の原因はそこにあります。
ならば、あえて逆にJR駅に向かうバスに乗り、そのJR駅から、都心部と逆方向に向うバスで、私鉄沿線の始発駅に向い、そこから病院がある港区に向うのはどうだろうか? と、思ったのでありますよ。
しょんぼりしていた鷹樹さん、こういう困難な状況になると、燃える性質です。
作戦の企画立案実行は楽しいですね(え? わしだけ?)
というわけで、平安時代『よくない方角』に向かう際、一旦違う方向に進んで、別の角度から目的地に向かったと言われる『方違い』みたいな、コース取りをします。
かなり遠回りですが、時間の余裕はたっぷりとったし。
作戦は、大成功。ギュウ詰めの殺人的ラッシュで、皆さんが苦しんでいらっしゃる中、複数の都バスを乗り継いで、2度私鉄に乗り換え、無事港区に到着。
なんとまぁ、座っていけました。通常1時間かからない場所ですが、2時間半かかりましたが。
30分の余裕をもって到着できました。
作戦完遂で、ちょっと上がった気分は、病院に近づくにつれて、急降下。
受付を終えて、再来機の診察券を差し込みます。
受付番号は『946番』。
またもや凶兆です。9(くる)4(し)6(む)とか、ほんと、やめてくださいよ、神様。
胃カメラ組が、廊下で待っています。
みなさん、問診票や同意書なんかを書いたり提出したりしていますが、わしゃ同病院で主治医の先生がすでに提出しているので、何もやることはありません。
本を出して読もうと思ったのですが、文字が上滑りして頭に入ってこないので、あきらめました。
次々と番号が呼ばれるなか、番号を飛ばされたりすると「無視されたんだ!」とか、看護師さんが待合している時にチラっと私を見ると「蔑まれた!」とか、若干メンドクサイ奴になって、拗衛門と化しておりましたですよ。
ついに番号が呼ばれました。
処刑室……じゃなかった、処置室に向います。
カーテンで仕切られたベッドが3個2列の6個並んでいて、機器が並んでいるナースステーションの小型版が処置室の中央にあります。
ベッドスペースその機器が並んでいる作業場を挟んで反対側に、リクライニングシートが8脚ならんでいるスペースがあり、そこに入る前に看守……じゃなかった看護師さんから説明を受けます。
「まさかメシ食ってねえだろうな?」
「これから、麻酔だからな。まず、これ飲めや」
「麻酔したら、鍔飲み込むんじゃねぇぞ、手間かけさせんじゃねぇぞ」
という、説明でした。
※口調が伝法なのは、鷹樹が拗ねているから、そう聞こえただけです。看護師さんはやさしく丁寧に説明してくださいました。
おそらく、これが蠕動運動を抑制する薬なんだろうなと思いながら、水薬を一気飲み。
『0.001%未満の確率で死ぬ』という文言が鮮やかに蘇ります。無味無臭ですが、この時点で緊張のあまり全部吐きだしそうになってしまいました。
リクライニングシートに案内されて、座ります。
『わしのシートだけなんか古くて、ひび入っている、ヒドイ!』
とか、拗ねているので、そんなメンドクサイ事を考えながら、麻酔薬キシロカインを待ちます。
そう、『0.001%未満の確率で死ぬ』と言われた、アレです。
看守……じゃなかった看護師さんが、注射器をもって、やってきました。
針はついていないのですが、これでシリンジを押してちゅっと喉の奥に薬剤を投与するのでありましょう。
『咽頭にとどめ置く』というご助言をモトに、家で麦茶で練習した成果が試される時です。
「今から麻酔すっから。いいっつうまで飲むんじゃねぇぞカスども」
※口調が伝法なのは、鷹樹が拗ねているから、そう聞こえただけです。看護師さんはやさしく丁寧に説明してくださいました。
餌を与えられる雛のように、いい年したおっさんが数人、口を開けて待っているというシュールな光景に吹き出しそうになりつつ『麻酔ちゅっの儀』が厳かに執り行われます。
いよいよ私の番です。
私は口に食物・飲料以外が入ると「おえ」となりやすいタイプで、注射器が入っただけで、うっと込み上げます。
ちゅっと喉の奥に、キシロカイン。『0.001%未満の確率で死ぬ』キシロカイン。
それは、めちゃめちゃ苦い薬品を、大量のガムシロップで誤魔化して、匂いをバニラエッセンス大量にぶち込んで誤魔化したような代物でした。まさに、味の暴力であります。
「なんじゃこりゃ!」
と松田優作さんも名台詞が飛び出しそうになりましたが、喉にキシロカイン。
ゴフ! ゴフ! と咽て、咽頭は「ええい、飲み込んでしまえ」と動きます。
「あ、あ、まって、まって!」
飲み込むのを中断して、一旦咽頭から口内へキシロカインを避難させました。
半ば飲み込んだものを反芻したという事実に、吐き気襲ってきます。
「おえええええ」
この段階でえずいているのは私だけであります。
これが3分も続くのか? 『咽頭に留め置かないと、胃カメラ苦しいよ』の言葉を思い出し、そろり、そろりと喉にキシロカインを落とし込んでいきます。
でもでもでも、喉が受け入れてくれない。
「おぶええええ」
吐き出しそうになって、あやうくまた口内に避難させます。
この段階で、舌の感覚がマヒし始めて、舌の存在がまるで異物でありました。
異物入っているのニガテな鷹樹さん。
「おええええええ」
まだ胃カメラやってないのに、この体たらく。
涙は流れるし、鼻水は出るし、もう超絶おうちに帰りたい。
地獄の3分間が終わった時、LIFEゲージはすでに「5」ぐらい(Max100で)。
飲み込んでいいよと言われましたが、ほとんどキロカインさんは残っていませんでした。
ガリッと舌を噛んだくらいっすかね。痺れてて痛くないんですがね(あとで口内炎になりました)。
キシロカインのせいで、喉が変な感覚でした。
風邪をひいて喉が腫れ、唾を飲みこむだけで痛む状態から、痛みだけを除外した感じ。
うっかり唾液を飲みこんでしまいましたが、咽ました。
下を向いて、ハンカチで流れるよだれを押えるという、何かのプレイみたいな状態のまま、胃カメラの順番を待ちます。
LIFEゲージも「5」→「6」位に回復してきました(Max100で)。
蹌踉とした足取りで、処置用のベッドの方に。
左側を下に横臥します。
若い男性技師と、若い女性看護師さんが私の担当のようです。
女性看護師さんは授乳に係る女性特有の器官が大きくて、小柄な美人さんでしたが、鷹樹の頭の中は「お家帰りたい」しかありませんでした。
これから行う作業の説明があり、冷たく湿ったマウスピースを咥えさせられます。
『鼻から』とか『鎮静剤』とか選択肢は示されませんでした。経口は既に確定事項だったようです。
「聞いてない、そんなの、聞いてない、鎮静剤で気絶させてください」
と、思いましたが、湿ったマウスピースが、前の患者さんのよだれとか想像しちゃって
「おええええええ」
となりました。
「まだ、胃カメラはいってない、入ってない」
と、技師さんに慰められましたが、あとできっと
「入る前からえすいている、へたれなおっさんがいてよぅ」
とか、休憩室でおにぎり食べながら笑いものにするんだきっと! とか思うと、屈辱のあまりお家帰りたい指数が高まります。
「う”~う”~」
と、追い詰められた獣のうなり声が収まったのを見計らって、マウスピースの穴から胃カメラが挿入されていきます。
成人男性のの小指くらいの太さがあって、めっさビビる。
これね、吐きだそうとするのが、自然の摂理なの!
それを、食堂を通って異に管が差しこまれるとか、異常事態なの!
阿弥陀様の教えに反するの!
「おうぇええええええええええええええ!」
食堂通過時が一番つらい! なにこれ! ウソでしょ!
「はい、体に力いれない。リラックスして」
わしの背面にいる看護師さんが肩をさすってくれますが、こんなの無理ざます。
無意識に唾液を飲みこもうとして咽ると、喉がすぼまり、そこに管が通っているのがわかるんですね。
麻酔で麻痺していた喉が「あれ? これマズくね?」と自分の任務を思い出して、吐こうとするのでありますよ。
「おええええええええええええ!」
まぁ、吐こうとしても、吐けませんわいな。
喉くんが「あ、これ、無理だわ」とあきらめるまで、それが続きます。
「ウソでしょ! 聞いてない、聞いてない、聞いてない、こんなの聞いてないぃ」
少ないLIFEゲージがどんどん減っていきます。
「もう少しですからね」
技師さんが言います。
『もう少しって、何分何秒なの? はっきりして!』
そう反発すると、無意識にごっくんと唾を飲みこみそうになります。
すると、麻酔で麻痺していた喉が「あれ? これマズくね?」と自分の任務を思い出して、吐こうとする。
「おえええええええええええ!」
もうね、地獄です。
鼻水が流れ、涙で視界が霞みました。
だらってよだれが流れたら、無意識に啜っちゃうでしょ。そうすると、麻酔で麻痺していた喉が「あれ? これマズくね?」と自分の任務を思い出して、吐こうとする。
いいから! 任務思い出さないでいいからっ!
「おえええええええええええ!」
看護師さんが背中や肩をさすってくれながら、
「はい『ごっくん』しないでくださいね。下に『ペっ』してくださいね」
以前、入院していた時にも感じたんですが、看護師さんはなぜか幼児言葉を使ってくるのです。
この方ばかりではないので、患者さんの衝撃を和らげるためとかなんとか、マニュアルがあるのかもしれませんが、わしゃそういうプレイ(プレイじゃねぇから!)苦手なので、恥ずかしいだけなのです。
恥ずかしいと、生唾飲みこむよね。すると、麻酔で麻痺していた喉が「あれ? これマズくね?」と自分の任務を思い出して、吐こうとしちゃう。
「おえええええええええええ!」
若い技師さんは長身で、看護師さんは小柄な女性だったのですが、何か機具のやりとりをする時、柔らかい何かが鷹樹の後頭部に当たるんですね。
枯れ果てているとはいえ、授乳に係る女性特有の器官と思しきものが当たると、生唾飲みこむよね。
当然、麻酔で麻痺していた喉が「あれ? これマズくね?」と自分の任務を思い出して、吐こうとする。
「おえええええええええええ!」
やめて、やめて、看護師さん、しんじゃう。
LIFEゲージは、0.5ぐらいを刺したとき、やっと引き抜かれたのでした。
最初っから最後まで、ずっとえずきっぱなし。
胃カメラの初体験は、惨めな敗戦として、幕を閉じたのでありました。
これね、血の池地獄とか、針の山とか、あるけど、『胃カメラ』って追加していいと思う。
昔はもっと、キツかったんでしょ?
いやぁ、無理っす。
生検で胃の一部を何ヶ所か毟り取られたので、当日は汗みずくになった体はシャワーで流すだけ。
そして、衝撃さめやらぬまま、翌日によろりらと訪れたのは、金成湯さん。
東西線神楽坂駅の近くにあります。
なんでも、3月で廃業されるそうで、スタンプを残しておこうと思ったのであります。
更衣室でスマホ使ってるスミ入れた低能くそバカ野郎(更衣室はスマホ、デジカメ禁止)がいたんですが、いつもは注意するのであります。
でも、胃壁毟られたしなぁ……と、しょんぼり温まり、さっと出ました(三日間は長湯禁止)。
胃に優しいプリンを買って、そぞろ鷹樹は夕闇に消えていきました。