表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

水入れたら宙に浮く板見つけた

作者: ああああ



ある時、トレジャーハントをしている友人に不思議な板を貰った


それは近くの古代遺跡から見つかったもので

仕組みはわからないがとりあえず水を入れると宙に浮くのだ


しばらく浮いていて水が切れるとゆっくりと地面に降りてくる


なんとも不可思議な板だ

見た目は木でも金属でもない不思議な軽いものでできている


片方だけに穴が空いていて、試しに水を入れたら浮き始めて最初はゴーレムの亜種かと思って友人は持っていたナイフで切りつけたそうだ


結果としては宙に浮いた板は吹っ飛んでいってしまった

しかし、近くに似たようなものがたくさんあった為、それを何枚か持ち帰り、またもや私にお土産として押し付けて何処かへ行ってしまったのだ


そもそも遺物ギルドで引き取って貰えなかったものを押し付けるなと言いたい


水を入れると浮く板なんて何に使えというのだ、サッパリ思いつかない


だいたい、もっとマシな物を持って帰って来ればいいんだ


金とか銀とか宝石とか


この前だって決まった時間に音のなる訳のわからない遺物をたくさん持って帰ってきて、いろんな時間に遺物が鳴るから不眠症になってしまった


まぁいじっていたら鳴る時間を変えれる事が判明してギルドのお偉いさん達が面白そうだからと高値で買ってくれた


しばらくしたら時間になると音がなるメザマシなる例の遺物とそっくりなものが世間では急速に普及したらしい


あのうるさい遺物がたくさん世の中に出回るとは渡す時は思いもしなかった


きっと将来はメザマシのせいで不眠症になるやつが増えるに違いない


とても悪い事をした気分だ


それにしても、この遺物はただ浮くだけで

貴重な水を消費するし何に使えばいいのだろうか?


とりあえず、家の綺麗な水を使うのはもったいないから川にいこうと思う、行けば誰か引き取ってくれるかもしれないし



3時間後


まさか水をたくさん入れた板があんなに高く飛ぶ何て思っても見なかった


それに雲の手前まで飛んでいった時は死ぬかと思った



それにしても


川に落ちてヤバイと思ったら気がつけば空に浮いているとか水の量次第ではもっと重いものでも浮かべれそうだが


浮かべれるからってなんだって話だよな

たくさん水いるし


とりあえず遺物ギルドに説明して安くてもいいから買い取ってもらおう


それにしても古代の人はこんなもの作って何がしたかったのかね〜?





三年後





私は今空を見上げている


ひと昔前は空を見たって鳥くらいしかいなかった



それがどうだ、あの遺物を大量に使った船が我が物顔で空を浮いている


洗濯物乾かないからどいてくれませんかね?


あと人が空を飛べるなんて風魔法極めたって無理って言われてたのに、今はなぜか水魔法使いの需要がうなぎ登りである


なんかまじめに空飛ぶ研究してた人達が可哀想になるような光景だな





あと、なぜか私のところに遺物を持ってくるトレジャーハンターが増えて困っている



風景を水晶に捉えてボタンを押すとやたら綺麗な絵が出てくる遺物やら


入れた飲み物の温度を長時間保つ筒


手のひらくらいの板とガラスの中に小さな人や絵が動いている板(たまに音が鳴る)などゴミばっかり持ってくる


本当に勘弁してほしい


暇だから、適当に弄っていると使いかたはなんとなくわかるけど、だから何?と言いたくなるようなものばかりだ


ギルドは本当にすごいと思う

こんな訳のわからないものを説明して売るだけで金をくれる


正直悪いことをしているみたいで良心が痛む



でもギルドにものを売る度に新しいものが知らない間に世間に広まっているのは気のせいだろうか?


まぁ気のせいだろう、家に引きこもっていたからどこかの誰かが発明したものだろう


なんかギルドは発見者と提案者には権利がどうのこうのでお金送ってくれるけど今度は食べ物で支給して貰おうかな?

そうすれば家の外に出なくて済むし…


うん、いい考えだそうしよう













かつて世界で最も進んだ国にはこんな人がいたらしい


誰も理解できない、古代の遺物を解析する天才解析士


最後まで、自分の功績を謙虚に否定し、最後まで自分の手柄ではないといい続けた彼は生涯に渡って我が国の繁栄のために尽くしたのだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ