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戦闘訓練開始

~~戦闘訓練当日~~


 今日も朝から水をぶっかけられ起床。そのうち黒ウサギで爆撃されそうで怖いので早起き頑張ろう。今朝もアリスが髪の毛をセットしてくれた。ま、安定の遅刻ギリギリだな。にしてもアリスって器用だな。今日なんて編まれてるし。


 朝礼を終えて、訓練所へと向かう。今日はやけに見られるな~。アリスのセットが凄いからか。さすがは俺の友!


 訓練所につくなり、全員が更衣室へと向かい、戦闘服に着替える。アリスに着替えを渡し、自分も更衣室へ向かう、男子更衣室に入ると、金髪の大男と、前の席のやかましい奴、確か名前はレンだったかな。そいつらが喧嘩をしていた。


「てめーみてぇなチビが俺に勝てるわけねーだろ」

 

 と大男、その取り巻きがソレを聞き笑う。


「誰がチビだ木偶の坊!俺がお前みたいなのに負ける訳ねーだろ」


 とレンが言い返す。バチバチしてますねー。どっちが強かろうがいいだろ、ここなら負けても死なないんだし。さっさと着替えよ。

 


 訓練所に戻ると、戦闘能力を測るのに、このクラスの中だけでトーナメント戦をやるそうだ。凄く盛り上がってる。問題はアリスと当たる可能性がある事だ。組み合わせを見ると、アリスとは決勝戦まで当たらないので一安心だ。初戦は・・・知らない人だな。会場は、2階か。アリスの初戦は・・・知らない人だ。アリスをイジメたら殺す。


 アリスは・・・ん?女の子に囲まれてる。この距離なら音拾えるかな。聞き耳を立ててみると。


「ねーねーアリスちゃん!ディル君と一緒に住んでるって本当?」


「ディル君って何か好きな食べ物あるの?」


「今日のディル君髪の毛編んでるの・・・え?アリスちゃんがやったの?いいな~。」


 俺の話されてるっぽいな・・・ま、アリスが嬉しそうだからいっか。とりあえず2階に向かうと、椿さんが待ち構えていた。


「今日はよろしくね。僕の事はトムって呼んでよ」


 そう言って頭を下げてくる男子生徒は自身無さげな印象を受ける。眼鏡くらいしか特徴がない生徒だ。


「こちらこそよろしく。」


 すると、トムが異空間へと入っていく。後に続いて異空間へとつながる扉を開け、中に入る。すると、昨日とは違い、顔の画像と名前が空中に表示されており、たがいに10メートルくら空けて向き合う形になっている。そして中間は結界でさえぎられている。まだ戦うなという事だろう。

 

 今度は空に先生の顔が映し出され、声が聞こえて来た。


「はーい、皆さん揃ったみたいなので訓練開始しま~す。カウントが0になると中央の仕切りが消えるので戦闘開始ですよ~。1回戦ですけど、先生は監視室からすべて見えてますんで、ズルはしない事!それでは皆さん、頑張ってくださいね~。」


 戦闘前だというのに緊張感の無い声だな。トムを見ると、変わった武器を召還した。銃っぽいな。どうやら戦闘準備ならしていいみたいだ。ま、俺準備する物無いけど。


 目の前に数字が浮かび上がり、「5秒前」とアナウンスが聞こえた。それに連動しカウントダウンが始まる。






 トムが真剣な顔つきになり、武器を構える。




 カウントがゼロになると同時に中央の仕切りが消えた。すると、トムが持っていた武器は、回転しながら大量の弾丸を放ってきた。


「僕のガトリング砲を甘く見ない事だよ!」


 へ~、ガトリングって言うのか、あの回る銃。恐ろしい連射性能だな。普通に避けるんじゃつまらんしなぁ。あ、あれ使ってみるか・・・亜空結界!


 雨のように襲ってくる弾丸は亜空結界に触れるなり速度を失い空中でピタピタ止まっていく。うわ、なんか大量の虫みたいでキモいな。避ければ良かった。とりあえずキモいので止まった弾丸を全て消滅させる。


「うそ、一体何を!」


 アリスの試合見たいし、さっさと倒しちゃお。とりあえずトムの背後にテレポートして、心臓を手で貫く。ま、即死だろ




「勝負あり、ディル・ロザーストの勝利。訓練お疲れさまでした。異空間脱出後、体に違和感がありましたら速やかに医務室に向かい、診察を受けてください。」


 戦闘終了を伝えるアナウンスが流れた。トムは驚いて何か言いたげだったが、「お疲れ!」と一言だけ言ってアリスの元へ向かう。

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