4話 北区にて罠
おもしろいかわかりませんがどうぞ
朝起きると隣にアリスが居なくなっていた、
昨日は起きるのが遅かったのを気にしていたのかな?
階段を降りるとアリスが掃除をしていた、その後ろ姿を見ていると裸エプロンでも似合いそうだと思ったのは内緒だ
『おはよ、アリス』
『あ、おはようございますご主人様』
『朝ご飯を食べに行こう、次いでに家具と今後の食料も買おう』
『わかりました、お車を取ってきます』
そう言えば車もレンタカーだったな、次いでに車も買うか、
『アリス、ここでしばらく滞在するのだからレンタカーじゃない車を買おう』
『はい、わかりました』
そしてアリスは車を取りに行った
車に乗り俺とアリスは朝飯にマッフを食べた、
マッフと言うのはマフドナルドの略でファーストフード店である
その後レンタカーを返し中古車を見に行き一通り見てから2.0 スーパーGL ロングと言うバンを購入した、
なんでそれを買ったかって? 決まっている俺がバンを好きだからあの四角い感じが、
その後ニトーリと言う家具屋に行きソファー ベット 絨毯などなどの生活用品をニトーリで購入した、
商品は後日ニトーリが運んでくれるそうだ、
その後アリスとフレント・マートと言うスーパーに行き数日分の食料を買った
この街へ来て1ヶ月が過ぎた、眷属にしたい女は中々見つからない、
何人か良さそうなのは見つけたが、顔の良い女ばかりでしかなかったので吸うだけ吸って殺した
辺りを見渡すとまるで廃墟のような街並みだ、人は少なく、いたとしても何かクスリを吸っていたり人をリンチしている光景が目につく、警察は入るが素通りして行く、
『おい兄ちゃん、有り金全部置いて行けよ』
ホームレスの様な男達がナイフを出して俺を囲んできた、
正直またかと言う気持ちだ、実はこの区に入ってからこれで4度目だ、
俺が金を出さないのをみるや男達が俺に襲い掛かってきた、
俺は正面に居る男の両腕を掴み折り曲げ後ろから襲って来た男の横腹を蹴ると内臓が飛び散り壁が真っ赤に染まった、
それを見ていた他の男達の足が止まった
ひぃっ⁉︎ 化け物⁉︎ などの声が聞こえるが俺は気にせず次の標的を決め2mの間合いを詰め相手の首をもぎ取った、
真っ赤な血が噴水の様に出ている
残りの男達は悲鳴を上げながら逃げて行くのを見送った、
正直追いかけて殺すのが面倒だったからだ、
俺はそのまま散歩を続けた、
歩いていると黒髪短髪の少し胸が出た高校生位の気の弱そうな女の子が二人の男に言い寄られていた、
意外と可愛い子だな、助けたら食えるかな?
『ちょっとでいいから俺らと遊ぼうよ〜』
『い、いえ、私……』
『おい、嫌がってるだろ』
『あ? なんだよ文句あんの?』
『あんましつこく絡むんなら俺が相手になるぞ?』
男達は舌打ちして歩いて行って、
ん? 思ったよりあっさりひいたな
『あ、ありがとうございます』
恐る恐る彼女はお礼を言ってきた
『いいよ、俺はベルゼ、ここら辺は危ないから気おつけなよ?』
『は、はい、私はニーナ、ニーナ・アルティです』
『安全な場所まで送って行くよ』
『い、良いんですか?』
オドオドしながら彼女は聞いてきた
『いいよ、どこまで行きたいの?』
『ありがとうございますベルゼさん、南区でお願いします、家があるので』
『わかった、じゃあ行こう』
俺は歩き出そうと後ろを向いた時、ふと違和感を感じた、なぜ彼女はこんな廃墟の所に居たんだ?
道に迷ったのか? いや彼女の家は北区の間反対の南区だ
そう思った瞬間バンッ! と言う音と共に背中から胸にかけて衝撃が走った、胸を触ると真っ赤な水が手に付いた、いやこれは俺の血だ、
後ろを見るとニーナが拳銃を向けていた、
バンッ! バンッ! と胸に衝撃が走った
俺は壁にもたれかかり座るように倒れた、身体に力が入らない
『かはっ……何故?』
薄れゆく意識をどうにか止めて、口から血を吐きながらニーナに聞いた
『私は対吸血鬼組織の人間だからよ』
淡々とニーナは言った
その後ろからさっきニーナに絡んでいた二人組が銃を持ちながらこっちに近づいてきた
『ニーナ班長、作戦通りですね』
男の一人がそう言った、どうやら仲間だったようだ
『例の物は持ってきた?』
『はい』
『やりなさい』
ニーナが言うと男達はポリタンクに入った液体を俺にかけて火を付けた
火は燃え上り俺の身体を焼いていく
『覚えて……いろよ、ニーナ……』
燃え盛る炎の中で振り絞りニーナに言った
『さよならベルゼさん』
燃えている俺にそう言ってニーナは部下二人を残し歩いて言った……
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