2話 旅立ち
2話目です
朝起きると隣で裸のメアリーが寝ていた、ここ数日夜遅くまで交わりながら愛し合ったからだ、
カーテンを開けると日差しが差し込む
『んっ、おはようございますベルゼ様』
『おはようメアリー』
チュ
頬にキスをするとメアリーの頬は赤く染まった、
『今日行ってしまわれるですわね……』
『ああ、俺は世界を見てくるよメアリー』
『わかりましたわ、私は待っていますわベルゼ様』
コンコン
『ご主人様出発のご用意が出来ました』
『わかったよアリス直ぐに行く』
『じゃあ行ってくるよメアリー』
そう言ってメアリーにキスをした、
『行ってらっしゃいませベルゼ様』
俺は寝室を後にした、
屋敷の玄関に豪華な黒塗りの車が待機していたその後部座席のドアを開けてアリスが待っていた。
『さて、行くか』
『はい、ご主人様』
18なのになんで自分で運転しないかって? それは俺がまだ免許取ってないんだよねこれが、
運転は出来るんだけど何時も出かける時は使用人が運転するんだよね、
さてさてまずは屋敷の近くの街サンティゴに行くか
『ご主人様、サンティゴへ行ってどうするんですか?』
『そこから、駅に向かい新幹線に乗りノーステイに行く、幸い父さんから資金を少し貰って居るからそこで家を借りて遊ぼう』
『何故ノーステイなのですか? あそこは治安が悪く殺人件数はブレリア国一多い街ですのに?』
ブレリア国とは俺の家スティーノフ家が住んでいる国である、その国の中でも最悪の治安を誇るのがノーステイと言う街なのだ、
『俺はノーステイで自分が気に入った女を眷属にしようと思う、ノーステイはそれにうってつけなんだ、犯罪者がはびこる街だからこそ色々な物や人間が集まる金、女、権力、暴力と言った物の中で生き続けているいい人間の女が居たら俺はその女を俺の眷属にしようと思う』
『そうなんですか? わかりました私は何処までもご主人様に付いて行きます』
俺とアリスは車にのりサンティゴへ向かった。
屋敷のとある一室
『ベルゼは言ったか……』
そこにはベルゼの父ゼギル・スティーノフのがワインを飲みながら隣に立つリリスに言った。
『よろしかったのですか? 奥様は反対されておりましたが』
『あぁ、あいつはまだまだ物を知らなさ過ぎる、吸血鬼の基礎体力と剣術しかできんからな』
『まだ御子息は吸血鬼特有の能力に目覚めていないからですね』
『そうだ、能力を開花させるのは危機的状況が一番だからな、その為なら例え妻、サリアが反対してもやらせるべき事なのだ』
そう言ってゼギルの赤い目が光った。
旅が始まります!
至らぬ点が有りましたらご了承下さい