ダイイングメッセージ?
鮫崎は容疑者に向かい言った。
「では事情聴取をします。自分の部屋で待機してください」
八人の容疑者は自分の部屋に帰った。少し間を置き鮫崎は言った。
「このKという文字がダイイングメッセージだという確証はない」
「もしも犯人の残したメッセージだとしたら次は頭文字がKの奴を殺すという殺人予告にもなる」
「それに頭文字がKの人物は五人いる」
その時鮫崎の部下が報告をしに来た。
「鮫崎警部。二人アリバイが確定しました。高崎と小木は卓球をしていたそうです。従業員が証人です」
「これで容疑者は六人。そうか。犯人が分かった」
鮫崎は推理を話した。
「犯人は小野次郎だ。残りの容疑者の中で彼だけ頭文字がKではない。あれが殺人予告だとしたら辻褄があう。後は物的証拠だ」
「その前にこの交換日記とそのメッセージの筆跡鑑定をしてください。これで多少はっきりするでしょう」
合田は筆跡鑑定に依頼をした。そして合田は北条に電話をした。
「合田です。三つほど調べてほしいことがあります。まずは・・」
『まってくれ。報告の方法は』
「このあたりでは電波の受信が悪いそうだ。だからこの旅館にファックスを送ってくれ」




