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プロローグ
登場人物 前作にも登場した人物に関しては省略します。
千間創 警視庁刑事部長
喜田輝義 警視庁刑事部参事官
鮫崎鉄平 地元警察署警部
国枝博 東都出版社
北村聡 小説家
小野次郎 フリーター
この物語は前作の続編です。前作を読破してから読むことをお勧めします。
赤い落書き殺人事件。この事件は七年前に発生した。人々はこの事件をありふれた殺人事件としか認知していない。清水美里誘拐事件や大工健一郎暗殺未遂事件。そして大工健一郎の辞任。これらの事件とあの事件との因果関係については一切報道されていないからだ。理由は警察庁による隠蔽工作など諸説あるが、大工健一郎が絡んでいるというのが定説だ。
七年後の七月一日。この赤い落書き殺人事件と酷似した事件が発生した。被害者は西野茂。かつて清水美里誘拐事件の捜査をしていた警察官だ。
ありふれた殺人事件は儚くも崩れ大事件に発展していく。その時世界は。