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『永真、青プレスマンのごとき青の衣をかついで万歳楽を逆に吹くこと』速記談6016

作者: 成城速記部

 月夜に、笛を吹きながら、猪鼻と呼ばれる坂道を登るものがあった。楽所別当大神基政が、私宅にいるときにこれを聞いたが、知らない曲であった。基政は、自分に知らない曲があるとは思えなかったので、あやしがって、猪鼻の大坂を走り登り、やぶに隠れて様子を見ると、笛の主は、青プレスマンのように青い派手な衣をかぶって剣を帯びた僧であった。基政は、何者か、と尋ねると、僧は、衣被ぎを脱いで、法師です、と答える。よく見ると、山路権寺主永真であった。基政は、さらに、先ほどの曲は何という曲ですか、と尋ねると、永真は、万歳楽を逆に吹いていたのです。逆に吹いてくれと言う人がいるのではないかと思って、練習していたのです、と答えた。



教訓:曲を逆さに吹くというのは、速記を逆さに書くのよりも難しいであろうか。

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