【二章 あらすじ】
異世界に転移した輪は、辺境のサラン村で村娘カトリナと出会う。アルバイトとして馴染んでいくカトリナ。
文化も言葉も異なるこの地で、輪は自分にできることを模索し始めた。
だが日常は長く続かない。
村は巨大な魔獣「レッドベア」によって孤立無縁。林檎のみが名産の村は徐々に立ちいかなくなっていく。その圧倒的な力の前に村人たちは絶望の淵に立たされる
だが、輪はワゴンRに搭載された変形機能を用いて黒い戦闘車両-LAV-を解放。現代技術と機動力を駆使し、銃火器で立ち向かう。
迫り来る魔物に対し、彼は臨機応変に戦術を練り、村の安全を確保しながらも村人を守るため奔走。
途中カトリナが荷台に隠れており、彼女に運転を託し輪は攻撃へと転じる。激闘の末、レッドベアを撃退し、村に平穏を取り戻す。
この戦いを経て、輪は「選ばれた者でなくても、誰かを助けることはできる」という信念を深め、孤立した村々を繋ぎ支える運び屋としての道を歩み始める。
【登場人物】
・牧野 輪
異世界に転移した元配送ドライバー。
生存と信頼を積み重ねながら、運び屋としての第一歩を踏み出す。
現代知識・運転技術・戦術眼を武器に、巨大魔獣にすら立ち向かう度胸の持ち主。流石です輪様、さすりん。
・カトリナ
サラン村の村娘。素直で明るく、感情が表に出やすい性格。
輪の作る食事や振る舞いに強く影響され、やがて彼の手助けを申し出る。
今回の戦いでは、荷台に潜んでいたことがきっかけでLAVを運転することとなり、運命を共にする覚悟を固める。行動力の塊。
ヘルメットとディアンドル風衣装の組み合わせ、絶妙に不釣り合いですねバイト。精進なさい。
・《M.G.S-03》ナビ子
スズメ・ライフに搭載された、超高性能魔導ナビゲーションシステム。
地図案内から車両制御、情報管理までお手の物。LAVへの変形も含め、当車両のバックアップあってこそ戦える。
もちろん、縁の下の力持ちであることに誇りと若干の自惚れあり。
「わたしがいないと、旅も戦闘も成り立ちませんから」
【車両】魔導車 スズメ・ライフ
・ワゴンR
輪が配送業時代に使っていた軽自動車・ワゴンR。
異世界で魔力動力に変換され、ナビ子(M.G.S-03)を中枢として稼働している。
車内には最低限の物資、通信端末などが揃い、まさに彼の“もうひとつの家”。
・戦闘車両 LAV(Light Armored Vehicle)
スズメ・ライフの変形・強化機構によって解放された戦闘モード。
重装甲の外装と高機動車輪、車載銃座を備えた黒い車体は、まさに異世界の常識を超えた兵器。
変形時はナビ子が自動で管制を行い、輪の操作を全面サポートする。搭載武装はMINIMI軽機関銃、衝角、電磁スモーク、照準補助魔導センサーなど。
なお、第2章終盤ではカトリナが初めて運転席に座り、輪との連携で真価を発揮することとなる。




