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【ピノーとマリマリのステータス】

【名前】ピノー・サルサト(48歳)

【種族】人間(商人)

【筋力】4

【耐久】4

【敏捷】4

【器用】5

【知力】8

【魔力】4

【信仰】4

【幸運】6

【魅力】5

【体力】5

【精神】8


 サン・モンの町で一番大きな商会の社長。頭が薄く、小太りで、口ひげを生やしたオッサンだが、人当たりの良い性格をしている。特に孫息子を溺愛している。


 わずか一代で商会をサン・モンの町で一番にまで育て上げた凄腕の商人である。


 しかし、その実はサイコパス的な性格で、お金が稼げるならば、少しばかりの外道にすら手を出す合理的な大人である。それを表情に出さず、完璧なまでに善人を演じているから恐ろしい。彼の本性を知る者は一人もいないのである。


 ピノーは、寝る前に自分の通帳の残高を見ながら安らかな眠りに就くタイプ。大金のためなら悪魔に魂を売りかねない人格で、そのためか、シローの正体に気づいていながらも知らないふりをしている。


―――――――――――――――


【名前】マダム・マリマリ(マリー・マリアンヌ・コメルス。33歳)

【種族】人間(商人)

【筋力】4

【耐久】4

【敏捷】5

【器用】5

【知力】8

【魔力】5

【信仰】5

【幸運】6

【魅力】7

【体力】5

【精神】5


 パリオンの町で三代続いているコメルス商会の会長。マリマリの祖父が初代会長で、彼女の旦那(婿)が現在の社長である。経営自体は旦那が指示を出しているが、重要な決定権に関してはマリマリがすべて持っている。


 マリマリは祖父から受け継いだ商売の才能が異常なまでに高い。その采配は神がかっていると言われ、彼女が成功すると判断した商売は必ず成功している。そのためか、旦那は経営に関して妻に逆らえない。


 若い頃に発病した顔面神経麻痺の治療のため、顔面を魔法で固定してしまい、笑うのすら一苦労となっているが、表情が固定されているだけで心がないわけではない。子どもたちには優しい母である。


 マリマリの欠点は、自分の子どもたちに甘いことだけである。


 娘のチルチルには当然ながら激甘で、成人している長男のオルオルにも激甘だが、息子オルオルは母を煙たがっている。


 最近のマリマリの願いは、初孫の顔を見ることである。そのためか、息子やチルチルに早く結婚しろとうるさくなってきている。



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