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ゼノマギア  作者: ささみ
序章 なぜ彼は魔法少女となれたのか
9/10

第8話 妖精

いつにもまして設定の説明が多くて会話もなんか出来が微妙な気がする……

 あさみから逃げた数分後……


「ここまでくれば大丈夫かな?」


 俺は軽く息を吐きながら額の汗をぬぐう動作をする。

 とはいえどうやら汗はかいていないらしく疲労も感じない。

 魔法少女の体はこの程度の運動なら余裕らしい


 そんなことを考えていると突然身体が光りだし、弾けるように淡い光が放出されると姿が戻っていた。


「え、まだ10分かそこらしかたってないぞ!?」


 思わずそう口に出す。

 俺が飲んだマナゼリーはおよそ125グラムほどで、単純計算で25分は持つはずだ。

 魔法にもマナを使うとはいえ、それがたったの10分程度というのは少し短すぎる。


「そうか、マナが散らばったんじゃないか?」


 マナ弾丸はマナがマナを引き寄せる性質を利用して、弾丸に仕込まれたマナゼリーにマナを集めたその集まったマナを使用することで効果を発揮している。

 であるならば俺がマナゼリーを飲んだ場合は胃の中でゼラチンが消化されてマナだけになり、それを消費して魔法少女になっていると考えられる。


 ということは消化されたマナが、まだ消化されていないマナゼリーに、引き寄せられている間だけ変身できるはずだから、マナゼリーがすべて消化されるまでの間だけ変身ができるのか。

 10分で消化されたのは明らかに早すぎるが、魔法少女になって消化機能が強化されたと考えれば説明がつく。


「う~ん、となると変身時間を増やすには消化が遅くなるようにすればいいのか?」


 大量に食べても伸びるだろうけどさすがに俺がきつい、というか250グラムでも一気は普通にきつかった。


「帰って実験するか~」


 まずはゼラチン以外のより消化されずらい素材を探すとするか……


 俺はそんなことを考えつつ、今度こそ家に帰宅した。


 *  *  *

 翌朝……


「な~んもわからん」


 あれはソファーでそこになりながらそうつぶやいた。

 そう、何もわからなかったのだ。

 消化を悪くする方法がマジで見当たらなかった。

 というか今スランプになってる気がする……


「そうだ、気分転換に学校でも行くか?」


 このまま家にいても何も変わらない気がする。

 魔法少女だったあさみのことも正直気になるし、学校に行けばリフレッシュにもなるだろう。


 そう思い立ち、学校に行く準備をして家を出た。


「あ、宇佐戯君」

「!?!?!?!?!?」


 後ろから話しかけられたのは玄関の鍵を閉めたすぐだった。

 というかなんかこの声と状況、なんかちょうど昨日同じことがあった気がする。


「あ、あさみじゃん、どうしたの?」

「え?見かけたから話しかけただけだよ?」


 おそるおそる振り返るとそこにいたのはやはりあさみだった。

 なしてこんな遭遇率高いん?


「そう、じゃあ俺もちょうど学校に行くところだから一緒に行く?」

「うん、いいよ!」


 話しかけられた俺はとりあえず一緒に行く提案をし、そのまま学校に行くことになった。

 道を歩いていると、ふとあさみがある質問をした。


「ねぇ、宇佐戯君」

「ん?どうしたの?」

「最近学校に来てなかったけど何してたの?」

「ん~……」


 ここは……正直に言って問題ないかな。


「最近は魔法少女について調べてたんだよね」

「えっ、そうなんだ、宇佐戯君も魔法少女のファンなの?」

「いや、普通に魔法少女自体に興味があるだけ、ファンってわけじゃないよ」

「あはは、宇佐戯君らしいね」


 ファンなわけじゃないって言ったらなんか笑われた。


「う~ん、あ、そうだ!私魔法少女機関に知り合いがいるから紹介しようか?」

「いや、それは別にいい」

「え?そう?おかしいな、普段の宇佐戯君ならすぐに乗ってくるのに……」

「俺に対するイメージどうなってるの?」


 いや、まぁ確かに魔法少女機関に所属する前なら乗ってた気がするけど……


 そんなことを話しながら歩いていると、学校にたどり着いた。


「あ、学校についたね、私この後用事があるからまたあとでね!」

「うん、またあとで」


 あさみと別れ、そのまま教室に行く、そのまま特に何事もなく時間が流れ放課後になった。


「う~ん……」


 特に何事もなく授業が終わってしまった。

 このまま家に帰ってもスランプから抜け出せないような気がするし、魔法少女機関に行ってみるか。


「あれ、宇佐戯君もう帰っちゃうの?」

「ん?うん、そうだよ」


 俺が返る準備をしているとあさみさんに話しかけられた。

 隣には委員長である清華さんもいる。


「ねぇ、せっかくなら一緒にかえ「ちょっと待って」んぇ?」

「私たちはこの後あそこに行かなきゃいけないの忘れたの?」

「あっ、そうだった!」


 用事があるのに誘ったの?

 いや、まぁあさみならやるだろうけど。


「というわけで一緒に帰るなら、また明日にしてくれると助かるわ」

「まぁ、俺は問題ないぞ」

「あら?ということは明日も学校に来てくれるのね?」


 うげ、これ言質とられたやつじゃん。

 まぁ引っかかった俺が悪いか……


「じゃあまた明日ね宇佐戯君!」

「また明日」

「うん、また明日」


 そういうと、あさみたちは去っていった。

 俺も魔法少女機関に行くとするか……


 俺は席を立ち、学校を出て魔法少女機関への道を歩く。


 ……目の前にはあさみと委員長が歩いていた。

 俺が魔法少女機関に向かうための道と全く同じ道を二人が歩いている。


「……ねぇそろそろツッコんでもいいかしら?」

「え?なにが?」

「どうしたんだ委員長?」


 委員長がふと足を止め話し出した。

 何か問題でもあったんだろうか。


「いや、なんで宇佐戯君が一緒のいるのよ」

「ほえ、単純に一緒の方向に目的地があるだけじゃないの?」

「そうそう、俺は普通に魔法少女機関に向かっているだけだ」

「えぇ……、なんで同じ目的地なのよ……」

「あれ、宇佐戯君も魔法少女機関に用があるんだ~、一緒だね!」

「うん、一緒だな」

「いや、いやいやいや、いやいやいやいや」


 俺があさみと話していると、委員長はどこか不満げな顔をしている。

 別に目的地が一緒なことぐらいでそんな大げさな反応なんてしなくてもいいのに……


「なんでっ、宇佐戯君がっ。魔法少女機関にっ、用があるのよ!?!?!?」

「俺が魔法少女機関の職員になったからに決まってるだろ」

「あっ、井出さんが言ってた魔法少女機関の新しい職員って宇佐戯君のことだったんだね~」

「ああもうっ、なんで私しかツッコみがいないのよ!」


 委員長はあからさまにいら立っている。

 まぁ、この状況ならそうなるのも当然だろうが……

 それにしてもおっさんってあさみと知り合いだったのか。


 そんなやり取りをしつつ歩いていると、魔法少女機関にたどり着いていた。


「ん?なんで宇佐戯とあさみたちが一緒にいるんだ?」

「えぇ……、本当に宇佐戯君が新しい職員なの……?」


 魔法少女機関の真ん前にはなぜかおっさんがおり、俺たちに話しかけてきた。

 暇なのだろうか?


「暇なわけじゃないからな、お前の職員証が発行できたから渡しに来たんだよ」

「え?来ないかもしれないのにわざわざ待ってたんですか?」

「え、来ない可能性とかあったの?」


 いや、別に来るように言われてなかったし……


「ま、まぁそれはいったんいい、なんでお前らが一緒にいるんだ?」

「そんなの私と宇佐戯君が友達だからに決まってるじゃないですか~」


 ……え?あさみと俺って友達だったの?

 いや、まぁ別にそれでいいけど。


「なんか宇佐戯が微妙な顔してるが……、まぁ、あさみが言うんならそうなんだろうな」

「はい!」


 おっさんがそこはかとなく呆れたような顔をしながらそういうと、あさみが満面な笑みで元気に返事をした。


「っと、そうだ、昨日の報告にあった新しい魔法少女について詳しい話が聞きたいからあさみたちを呼び出したんだった。」

「え、なんですかそれ?」


 いきなりおっさんが何でもないように衝撃的な話をしだした。

 新しい魔法少女ってたぶん俺のことだよな?

 どういう話なんだ?


「ん?気になるならお前も聞くか?」

「え、いいんですか?」

「別に構わないぞ、お前も魔法少女機関の職員なんだしな」

「ちょっと、勝手に決めないでよ、いや、別に構わないのだけどね?」


 軽く聞いてみるとどうやら俺も話を聞いていいらしい。

 なんというかいろいろと緩くないかこの組織……


「ほれ、さっさと会議室に行くぞ」

「「は~い!」」

「……あなたたち息ぴったりね?」


 *  *  *


 少人数向けの少し狭めの会議室で、おっさんが口を開く。


「つまり現場に着いた時にはゼアっていう魔法少女がすでに魔物を倒していたんだな?」

「うん!」

「で、名前を告げた後すぐに去っていったと」

「そうだよ!」

「私がついたのはちょうどその直後だから私は見てないけどね」

「なるほどね……」


 あさみから見た俺との遭遇を聞き、おっさんは考え込むそぶりをしている。

 あさみの証言はだいぶ主観的な部分が多くわかりずらかったものの、まあどういう状況下を考える分には十分だろう。


「まっっっっっっったく分からねえな!!!」

「なんでわざわざ溜めたのかしら?」


 あまりにも堂々とした宣言に委員長がツッコみを入れた。

 うん、まぁ、何かわかることがあると困るのは俺だからありがたいんだけどね?


「宇佐戯はなんか気になることなかったか?」

「特にないで~す」

「まぁ、だよな」


 おっさんに気づいたことを聞かれたもののわざわざ自分の正体がばれるようなことを言う必要もないため適当に流しておく。

 すると、あさみが口を開いた。


「あっ、そういえばちょっと気になることがあるんだよね」

「ん?気になること?」

「うん、なんで無所属なんだろうな~って」

「それはまぁ、なったばかりだからじゃないか?」

「でも魔法少女ってなったらすぐに妖精から魔法少女機関に所属するように言われるじゃない?なのに所属してないのは違和感があるというか……」

「……妖精?」


 なんか突然メルヘンチックなこと言いだしたぞ。

 なんなんだ妖精って?


「あぁ、お前は所属したばっかだから妖精のことはまだ伝えていなかったな」

「え、おっさんは知ってるんですか?」

「おっさん言うな、いいか、妖精っていうのはあいつらが言うにはこの世界が魔物に襲われていることに気が付いてわざわざ助けに来てくれた存在だ。彼らは少女を魔法少女にすることができる技術があるらしく、それによって魔物が現れても魔法少女が倒せるようにしてくれたんだ」

「つまり妖精がいないと魔法少女にはなれないってこと?」

「あぁ、しかも妖精一人につき魔法少女にできるのは一人だけらしい」


 ふむ、今知っている情報と併せて考えると妖精は少女にマナを生産できるようにする機能を与えているってことかな?

 俺はマナゼリーがないと変身できないけど本来の魔法少女ならマナを生産できるからそんなものが必要がないんだし。


「じゃああさみたちの妖精って今何してるの?」

「学校には連れていけないから今は家にいるよ!」

「私もそうね」

「ってことは魔法少女は基本的に妖精と一緒に活動するの?」

「うん!まぁ私はしょっちゅう忘れて一人で行動しちゃうんだけど……」


 なるほど……

 てことは妖精がいない状態で活動する俺は魔法少女から見ると普通に異常なのか


「あさみはゼアの妖精を見てないのか?」

「うん、全く見てないよ、多分一緒にはいなかったんじゃないかな?」

「う~む、妙な話だな」


 まぁ、今のところ俺には妖精とかはあまり関係ないことかな。

 今後魔法少女で動くときに頭の片隅に置いておく程度でいいでしょ。


「まぁ、報告はこんなところにして今日はもう解散でいいぞ」

「は~い」

「わかりました」


 あれやこれやいろいろと考えていたがどうやらもう解散のようだ。

 俺も追加のマナゼリーだけ補充して帰るとしよう。

小話

宇佐戯がナチュラルに二人が魔法少女であることを受け入れてることについて委員長はツッコみをあきらめている。


頑張ったのでポイント乞食します。ポイントください。

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