表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼノマギア  作者: ささみ
序章 なぜ彼は魔法少女となれたのか
2/50

第1話 魔力残滓

 時は遡り3ヶ月前......


 俺、星染(ほしぞめ) 宇佐戯(うさぎ)は高校が終わり帰路についていた。


「う~ん……、今日も特に何もなかったな......」


 どうせ明日も何もないだろうし明日はさぼるか?

 などと考えながら歩いていると、近くからなにかが破壊されたような音が聞こえた。


「ん?なんだ?」


 なんとなく気になったので音がした方向へと向かうと、そこには魔物らしき姿があった。

 黒い異形な姿をした人型で、めちゃくちゃキモイ見た目だ。

 すぐ近くには魔法少女と思わしき人もいる。


「ほぅ、これは珍しいものを見た。」


 交戦していた魔法少女は、火の魔法を発動し、それが命中すると魔物の体はどろどろと溶けていって、やがて完全に消滅した。

 魔物が消滅したのを魔法少女が確認するとどこかへ飛んで行く。


「魔法少女かぁ...」


 というよりやっぱり魔法がなぁ……

 気になるよなぁ、魔法はロマンだもん。


 あっ、そうだ。

 創作だと魔法には魔力とか使うし、それの残滓的なものが空気中にあるかも。

 よ~し、そうと決まればダメもとで回収してみよう。


「回収できるようなものは......、これでいっか。」


 帰り道にのどが乾いたので自販機で買っていた飲み物を飲み干し、空のペットボトルを作り出す。

 俺は魔法少女が火の魔法を使った辺りの場所に近づき、ペットボトルの空気を入れ替えて回収をした。


「早速家に帰るぞ~」


 俺はワクワクした気分で家へと走り出した。


 *  *  *


 俺の家は、死んだ両親が研究者だったこともあり、いろいろな測定機器がたくさんある。

 それらを使った結果、どうやら回収は成功していたようで、謎の物質が検出されていた。

 なのでその謎物質がどんな性質を持つか様々な機器で調べたのだが......


「すげぇ、意味わかんない反応がたくさんだ。」


 試しに熱を加えてみると膨張どころか逆に縮小しており、逆に冷やすと膨張した。

 普通の物質とは真逆の反応といえるだろう。


「だったら加熱しまくれば液体になるんじゃ……」


 そう思い、熱を加えまくってみたのだが、気体から液体になることはなかった。


「駄目か……」


 う〜ん、液体にしてみたかったんだけど無理なのか?


 ……あっ、そうだ。

 残滓が普通の物質とは真逆反応を示すというなら、液体が生成される化学反応とは逆のことをしてみれば液体になるかもしれない。


「そうとなるとまずやるべきなのは…」


 そうして実験を始め数時間が経過した。

 しかし、まるで何の成果も得られれることはなかった。


「はぁ……、なんとかできないものか……」


 そもそも発想のしかたが間違ってるのか?

 う~む……


「なんも思いつかないし、とりあえずテレビでもみて落ち着くか……」


 そう思い、テレビをつけるとニュース番組をやっていた。

 興味はないが気分転換にはいいかもしれないので見てみると、海外で合った事件を報道しているようだ。


「ふ~ん……、海外の世界遺産に爆破予告が来たねぇ……」


 ……爆破?

 爆破か……

 そうだ爆破だ!


 爆破の反対は収縮、もしかしたら液体になるかもしれない!


「そうとなったら早速実験!」


 俺は爆破しても大丈夫なように防爆スーツを着て再び研究室へと入る。


「まずは……水蒸気爆発かな。」


 俺はどういう方法で爆破させるかを考え、その結論に達した。

 とりあえず絶対零度の残滓と真反対の温度にした残滓を接触させるか……


 俺は希釈冷却器とガスコンロを用意し、袋詰めした残滓を投入する。

 そうしてできた冷えた残滓と熱した残滓を同じ割合で混ぜると......


「え、まじ?」


 俺の目の前には液体となった残滓があった。

 色は薄いピンク色で、間違いなく水ではない。

 ということは本当に出来ているのだ。

 正直無理だと思ってたのに……


「ふぅ……」


 とりあえずこれでひと段落着いたかな。

 そう思い俺は油断していた。

 だが……


「あぁ!?」


 気が付くとそこにあった残滓の液体が消えていた。

 おそらく気体になったのだろう。


「揮発するの早すぎるだろ……」


 ……あ、そうだ。

 ゼラチンで固めたらそのままになるんじゃね?


 そう思いさっきと同じ手順で残滓の液体を作りゼラチンで固めた。

 すると......


「嘘......だろ......?」


 残滓が気体になるのはさっきの感覚からしておそらく一分程度だろう。

 しかし、ゼラチンで固めたものはそこから一分以上立っても残滓が抜ける気配がまるでなかった。


 ゼラチンで固めるとかいうバカみたいな方法が正解?

 普通に意味がわからん。


「……まぁ、成功したんだし良しとするか」


 深く考えたら負けな気がする。

 うん。


 そんなことを考えてふと時計を見ると針は22時を示していた。


「んぁ~……、作業してたら疲れたな」


 もういい時間だし、残滓のゼリーを片付けてさっさと今日は寝よう……

人物紹介


星染 宇佐戯

16歳

主人公

研究者の親を持ち、その遺伝か本人も研究が好き。

少しマッドサイエンティストの気質があり、平然と自分の体で実験しようとする。

一分以内にゼラチンを固めるという謎技術を持つ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ