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ゼノマギア  作者: ささみ
第1章 なぜ彼は魔法少女となったのか
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第16話 警察

 固有魔法について調べることを決めた翌日……

 俺は学校の中庭で委員長と話していた。


「わざわざここに呼んだってことは魔法少女関係の話?」

「あぁ、魔法少女機関でもよかったけどそこだといつ来るかわかんなかったし」

「スマホで連絡……は無理か、そういえば宇佐戯君とは連絡先交換してなかったわね」


 そう、実は俺は委員長の連絡先を知らない、というか俺が学校さぼりまくったせいで連絡先を交換するようなタイミングがなかったのだ。


「というかあなたの連絡先知ってる人なんてこの学校にいるのかしら?」

「一応あさみは知ってるはずだぞ、勉強教えるときに交換しようとあさみに詰め寄られたからな」

「へぇ、じゃあ私とも交換しておきましょうか、宇佐戯君はどのSNSを使ってるのかしら?」

「俺なんもSNSやってないわ、メールアドレスでいい?」

「えぇ……、いや、まあいいけれど、今時メールで連絡することとかあるの?」

「なくもないだろ」


 俺はSNSがどうも嫌いだ。

 なのでどのSNSアカウントは一つも持っていないし、基本的には見ないようにしていた。

 そのため委員長にはメールアドレスを教えることにした。


「さて、それで私に何が聞きたかったのかしら?」

「あぁ、固有魔法についてもう一度よく聞いておきたくてね」

「そうなの?でも私あれ以上には特に知らないわよ?」

「ほんとに?なんで固有魔法がその人にしか使えないのか知ってたりしない?」

「だから知らないって……」

「マジでか……」


 委員長に固有魔法に聞いたが、特に追加情報はないらしい。

 話を聞くためだけにわざわざ学校に来たがどうやら無駄足だったようだ。


「私が知ってるのなんて、せいぜい最初の魔法少女はなぜか固有魔法が使えなかったらしいことと、固有魔法をコピーする固有魔法を持つ魔法少女がいるらしいことぐらいよ」

「……いや結構知ってるじゃねぇか!?そういう話が聞きたかったんだよ俺は!」

「え、そうだったの?」

「あぁ、その情報を知れただけで十分だ」


 何も知らないと委員長は言っていたが、かなりいい情報を聞くことができた。

 特にシントリエに固有魔法がないらしいことはかなりの情報だ。

 シントリエにはあれ以上の隠し玉は存在しないと知れたのはありがたい。


「じゃあ私に用はないのかしら?」

「あぁ、それじゃあさっそく……」

「家には帰さないわよ?」

「あっ、はい……」


 委員長への用が済んだ俺はすぐに帰ろうとしたが、委員長に腕を掴まれてしまった。

 腕からミシミシと音が聞こえる気がするのは気のせいだと思いたい。


 *  *  *


 委員長に無理やり授業を受けさせられた後......


「ようやく放課後か……」


 俺はようやく終わった授業に種息を吐きつつ帰り支度をする。

 そんなときポケットに入ったスマホが振動し始めた。


「ん?電話……、おっさんからか」


 俺は教室を出て階段の踊り場で電話に出た。


「どうしたんだおっさん、電話なんかかけてきて」

『あぁ、この後時間があるか聞きたくて電話したんだ』

「時間?あるけどなんで?」


 おっさんの発言的に俺に用があるらしいが、何かあったのだろうか。


『実は今日警察が来ることになっててな』

「えっ、おっさんついに捕まるんですか?」

『ついにってなんだついにって!?俺は生まれてこの方犯罪を犯したことはねぇよ!』

「え、まじで?」

『まじだよ!ったく、警察が来るのはマナ弾丸についてのことだ、今後は警察にマナ弾丸が配備されるからな』

「あぁ、それか」


 どうやらついに警察にマナ弾丸が配備されるようだ。

 俺が持ち込んで大体2週間か……

 ん?いやまてよ、くそ早くね?

 警察ってそんなに早く動けるもんなのか?


「早くないですか?2週間も経ってないですけど?」

『まぁ、上層浄化以前ならもっと時間がかかってただろうが今時はこんなもんだよ』

「あぁ、なるほど」


 上層浄化でそこらへんも解消されてたのか。

 ならこれぐらい早くてもおかしくないな。


「それでマナ弾丸のことで俺とも会いたいと?」

『あぁ、開発者と直接話がしたいらしい』

「ふ~ん、まぁ時間はあるんで行きますよ」

『そうか、ならできるだけ早く来てくれると助かる』

「わかりました。ところでなんで当日に連絡したんですか?」

「あぁ、それは俺がお前に伝え忘れてただけだ」


 まじかこいつ……


 *  *  *


 学校を出た俺は魔法少女機関に向かっていた。


「おっさんめ、いくらなんでも必要事項を忘れることが多すぎるだろ」


 警察との話し合いなんて割と前からわかってたはずだ。

 たぶん俺に銃を渡したころにはわかってたんじゃねぇか?


 そんなことを考えながら歩いていると今は聞きたくなかった音が聞こえてきた。


『GYAAAAAA!!!!』


「おいおいマジかよ!?」


 今は学校の放課後で近くには大型スーパーもある。

 つまり近くには人が割といるのだ。

 今の状態では変身もできないし銃を使うのもできれば控えたいところだ。


「とはいえ対処しないわけにもいかないよなぁ」


 俺の目の前には暴れている魔物と逃げていく人々が映っている。

 この状況で逃げるのは俺が納得できない。


「あらかじめマナゼリーを飲んで万が一のときは魔法を使えるようにだけはしておくか……」


 俺は逃げていく人々の流れに逆らって魔物へと向かっていく。


「行くぞ」

『GYAAAA!!!!』


 魔物は人型で武器は持っていない。

 俺は魔物の右ストレートを交わしつつ、裏拳を叩き込む。


『GYAAA!!!』

「?」


 魔物が裏拳に反応した?

 ……あぁ、マナゼリーを飲んでるから今の俺の攻撃にはマナが纏わっているのか。


 俺は魔物の攻撃を躱し、牽制を入れるのを繰り返していく。


「案外できるもんだな......」


 俺は少し俺自身の体に驚いていた。

 俺の運動能力はとても高いものじゃあなかったはずだが、今こうして魔物相手に渡り合えている。

 おそらく身体能力が上がったわけではない、魔法少女として活動を始めたことで反射神経や体の動かし方などといった運動能力が上がったためだろう。


 俺がそんな魔法少女活動の成果を感じていると魔物の後ろから走ってくる2つの人影が見えた。


「おりゃあ!!!」

『GYA!?』


 人影の一つが飛び蹴りを魔物にかました。

 俺は飛び蹴りにより倒れこんでくる魔物を避け、飛び蹴りをかました人物を見る。


「え!?神薙 治!?」

「おっ、俺のこと知ってんのか、殊勝なことだが魔物相手に立ち向かうのはいただけねぇな」


 神薙(かんなぎ) (おさむ)

 今の日本の警察の中で一番有名といってもいい人物だ。

 一時は警視総監になるなんて話もあったがそれを一瞬で蹴ったことでも有名だ。

 けどなんでそんな人がここに……


 そんなことを考えているともう一人の走りこんでいた人が神薙の頭を叩いた。


「いてっ」

「なにが魔物相手に立ち向かうのはいただけないですか……、私の制止も聞かずに魔物の前に出るのも同じぐらいいただけないですよ!」

「ごめんって……」

「東堂 恵理までいるのか……」


 東堂(とうどう) 恵理(えり)

 神薙と同じく有名な警察官だ。

 145cmという低身長ながらとんでもない怪力で有名であり、実は魔法少女なのではないかとすら言われている。


 ……ここまでの人がいるなら任せてもいいか。

 警察が銃持つ分には見られても問題ないよな?


「神薙さん、これ使ってください」


 そういって俺は銃と替えのマガジンを差し出した。


「ん?なんだこれ、モデルガンか?」

「マナ弾丸が入った銃とマガジンです。あなたなら知ってるでしょう?」

「はぁ!?なんで君がこんなもん持ってんだよ!?」

「あっ!?この子さっきの資料で見たマナ弾丸の開発者ですよ!」

「え!?まじで!?」


 どうやらちゃんと俺のことは知っていたようだ。

 これならわざわざ説明する必要もない。


「ちゃんと当ててくださいよ?あんまり弾ないんですから」

「うげぇ、プレッシャーかけるのやめてくれよ」

「これは責任重大ですね先輩!」


 そうこうしていると倒れこんでいた魔物が立ち上がりこちらに襲い掛かってくる。


「よ~し、ここは私の出番ですね?」


 そういって恵理さんが魔物の前に出ると襲い掛かってくる魔物を投げ飛ばした。


「よくやってくれた後輩!これなら俺でも簡単に倒せる」


 そういって神薙が魔物の頭に弾丸を撃ち込んだ。

 すると魔物はどろどろに溶けて消えていった。


「……これ神薙さんに銃渡さなくてもよかったな?」

「え!?いや、確かに要らなかったかもしれないけどそんな面と向かって言う!?」

「いいじゃないですか先輩、親しみを持たれてるってことですよ!」

「えぇ、いや、まぁそれで納得しとくけどさぁ……」


 神薙は何やら微妙な顔をしている。

 まぁ、神薙はおっさんと同じタイプだしこうなるのは仕方ないことだ。


「あ、銃とマガジン返してください」

「あ、うん」


 俺は渡したものを返してもらいカバンにしまった。


「ところで二人はなんでわざわざここに来たんですか?」

「あぁ、魔法少女機関に用があったんだよ、さっきの弾丸についてな」

「あぁ、魔法少女機関に来るっていう警察の人はあなたたちだったんですね」

「ん?知ってんのか?」


 神薙は何もわかってなさそうな顔をしている。

 たぶん俺がマナ弾丸の制作者であることと魔法少女機関が頭の中でつながっていないようだ。


「先輩!この子はマナ弾丸の作成者なんですよ?この子も魔法少女機関で会う予定だったにきまってるじゃないですか!」

「あ、それもそうだな、ん?ってことはこれからお前も魔法少女機関に行くんだよな?」

「はい、そうですけど」

「じゃあ一緒に車で魔法少女機関まで行かないか?」

「あ、はい、じゃあせっかくなので」


 ということで、俺は神薙や恵理さんと一緒に車で魔法少女機関に行くことになった。

小話

上層浄化は魔法少女が現れてしばらくした後に起きた大事件のこと、これ以降警察や政府はかなりまともな組織になった。この作品でこれ以上のことを語られることは多分ない。


新キャラ登場したのでポイント乞食します。ポイントください。

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