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ゼノマギア  作者: ささみ
第1章 なぜ彼は魔法少女となったのか
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第15話 方針

区切りがよかったので若干短めです。

 魔法少女シントリエとの戦いの翌日……

 一晩寝て傷を癒した俺は魔法少女機関の資料室に来ていた。

 理由はもちろんシントリエについて調べるためだ。


「駄目だ、まともな資料がほとんどない」


 そう思わずつぶやいてしまうぐらいにはこれといった収穫はなかった。

 そもそもシントリエが表舞台で活躍していたのは魔法少女機関が出来上がる前であるため、しょうがない部分はあるのだが仮にも魔法少女のための組織なら最初の魔法少女についての資料ぐらいおいておけよとも思ってしまう。


「唯一分かったのは本名だけか……」


 ほとんど読まれていないからかほこりをかぶっていた資料の中で、唯一あった情報はそれだけだった。


 市津(いちづ) 思愛(おもえ)

 それが彼女の名前らしい。


 ただこれが本当に彼女の名前かは少し怪しいところがある。

 なぜなら彼女は行方不明者ではないからだ。

 シントリエが行方不明として扱われているのは間違いない。

 しかし市津思愛という名前は警察の行方不明者リストに載っていないのだ。


 つまり彼女は行方不明者として親が届け出を出していない可能性があるということだ。

 名前が違うのか届け出が出されていないのか、どっちが正しいのかはわからないがなんにしろ嫌な予感がする。


「研究してる場合じゃねぇなこれ……」


 無論今後も彼女に襲われる可能性は高いため、それに対処するための方法を見つける必要はあるが、ひとまずは彼女について探るのを最優先事項にするか……


 俺は今後の行動について方針を決め、資料室を後にした。


 *  *  *


 宇佐戯が家で寝て傷を癒していた頃とある裏路地にて……


「くそ!」


 私は近くにあったゴミ箱をイラつきを抑えるためにけり倒す。

 とはいえその程度で収まるものではなく、どこかむなしさだけが私の心に残った。


「なんなんだあいつ、今の魔法少女はどいつもあんなもん持ってるのか!?」


 思い出すのはまるで色ぬけしたみたいに真っ白な少女、そして彼女の手に握られていたゼリーだった。

 見た目はどこにでも売られているMinゼリーのパックだったが、明らかに中身が違っていた。

 おそらくあれを飲めばマナを回復できるのだろう。

 そんなやつを相手にするのは、いくら私のマナがほかの魔法少女よりも圧倒的に多いとはいえ厳しい。


「ただあいつなんか他のやつらと違う気がするんだよな......」


 彼女に対して感じる強い違和感、まるで別の人間の皮を着ているような何かがおかしいと感じる妙な感覚……


「いや、そんなわけねぇか」


 きっと疲れていたのだろう。

 ここ数年まともな生活は遅れておらず、多少他のことをできるほど余裕ができたのはつい最近のことだ。

 いったん今日はもう休むべきだろう。


「いったんあそこに戻るか……」


 私は倒したごみ箱とその中身をもとの場所に戻し、裏路地を後にした。


 *  *  *


 資料室を出た俺は、家への帰り道を歩きながらシントリエへの対抗手段を考えていた。


 確かにマナゼリーを大量に摂取することで、グミ撃ちによって退けることはできるが、それでは相手を倒すことはできない、そのうち何かしらの対策が取られて負けてしまうだろう。

 しかし純粋に実力を上げるだけではだめだ、相手は俺よりも8年多く活動している、ちょっと技量を上げた程度では何も変わらないだろう。


「となると手数がいるな......」


 攻撃手段を増やし相手への有効打を増やす。

 それしかない。


「ただこれはこれで問題がある」


 手数を増やすなら武器を持ってみるのがいいと思うかもしれないが、魔法少女の場合そう簡単にはいかない。

 前提として魔法少女には、魔物と同じようにマナのない攻撃は無効化する能力がある。

 つまりただ武器を持つだけでは意味がないのだ。

 マナ弾丸と同じように中にマナゼリーを仕込むなどしなければいけない。


「けどマナゼリーを使う場合は使い捨てになる」


 マナゼリーはその中に含まれるマナを使っているわけではない、マナゼリーに集まったマナを使っているのだ。

 例えばマナゼリーを循環する機能を付けた剣があったとしよう。

 マナゼリーが循環しても集まるマナが増えるわけではないので使えるのは1回だけだ。

 結局のところマナゼリーは使い捨ての武器にしか使えない。


「俺にマナを自在に操る力量があれば話は別なんだけどな......」


 俺は現状マナを体内でしか操作できない、武器に体内のマナを纏わせて使うといった芸当は不可能だ。


「やべぇな、詰みじゃないかこれ?」


 あと可能性があるとすれば俺が固有魔法を使えるようになればワンチャンあるかもぐらいだ。


 ……後でもうちょっとしっかり固有魔法について聞いてみるべきかもしれないな。


 そう結論付けた俺は到着した家の中へと入っていった。

小話

バリアの魔法は発動してしまうと、もうその場から動かすことはできず、一定距離離れると消滅する。

そのためバリアを張りながら前進するといったことはできない。


3日間1日2投稿に成功したのでポイント乞食します。ポイントください。

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