第9話 マナ弾丸
こんな小説で50人以上も見てくれる人がいるという事実に地味にビビりました
会議の後……
マナゼリーを補充した俺はそのまま研究室で使いやすくするために小分けにする作業を行っていた。
「適当に家から持ってきたゼリー飲料のパックに入れてるけど割とちょうどいいサイズ感で助かった」
Minゼリーという『小さな助けで大きな結果を』がキャッチフレーズのゼリー飲料のパックなのだが、マナゼリーがちょうど150グラム入るため変身1回分としてちょうどいいサイズ感だ。
「……なんで宇佐戯君はマナゼリーをMinゼリーのパックに入れてるんすかね?」
「さぁ?」
実験室でやっているためチャラ男と似非クール系に見られているが……
まぁ気にしなくてもいいだろう。
「宇佐戯、ちょっといいか?」
「ん?どうしたんですかおっさん」
詰め込み作業をしていると、おっさんが研究室に入ってきて俺に呼び掛けた。
さっき分かれたばっかなのに何かあったのだろうか。
「実は渡しておきたいものがあるんだが、ちょっとついてきてもらっていいか?」
「いいですけどここで渡せないものなんですか?」
「あぁ、ここで渡すとちょっとあれだからな」
「???」
ここで渡すとちょっとあれなもの?
全く思い浮かばないけどいったい何を渡す気なんだ?
俺は疑問に思いながらおっさんについていくと到着したのは魔法訓練室だった。
「なんでここなんですか?」
「それはこれを見ればわかるだろ?」
そうって俺に差し出してきたのは拳銃だった。
???
「え!?なんで拳銃!?」
「お前のマナ弾丸の試作品が完成したんだよ。つっても研究室だけで作ってるからあまり大量には作れてないんだがな」
「あぁ、ってことはこの中にその弾丸が入っているんですね?」
「そうだ、6発入ってるから試しに撃ってみてくれ、撃ち方はわかるか?」
えっ、俺に撃たせるの!?
拳銃なんて危険なもの高校生に持たせるのか!?
まぁ、やるけども!
「一応知ってはいます」
「なら問題ないな、早速あそこにある的に向かって打ってくれ」
「……若干遠くね?」
そういっておっさんが指した場所には確かに人型の的があった。
けどあれ多分25mぐらいあるぞ?
初心者には若干遠くないか?
「外してもいいからとりあえず撃ってくれ」
「はぁ、わかりましたよ」
そういって、俺は的の中心に向けて打ち込んだ。
パンっ、という乾いた音が響き、狙った中心からわずかにずれた場所に穴が開く。
「おぉ、思ったよりも撃つのがうまいじゃないか」
「若干ずれてますけどまぁ許容範囲内ですかね」
「この分ならお前に持たせても誤射することはなさそうだな」
「……は?」
持たせる?
え、持たせるって言った!?
高校生に銃持たせるってどういうこと!?
「あ~、まぁ簡単に言うとそれだけの価値はあると国はお前に判断したんだよ」
「え?どういうことですか?」
「今の日本において魔法少女やマナが一番重要な課題だっていうことはわかるか?」
「まぁ、それはなんとなく……」
日本は唯一世界で魔物や魔法少女が存在する国だ。
その存在が最も重要なのは当然ともいえる。
だがそれとこれがどう繋がるんだ?
「お前はマナゼリーというこれまで誰もできなかったマナの研究結果を生み出したんだ。今後もお前が研究を進めれば魔法少女以外でもマナを扱えるようにできるかもしれないという可能性を見せつけたんだよ」
「それがどう関係するんですか?それと銃を渡すことに関連性は……え、もしかして……」
「あぁ、国は一般人に銃を持たせるリスクよりも魔物などによってお前が害されるリスクのほうが大きいと判断したんだ。だからお前にこの拳銃とマナ弾丸が渡されている」
「マジですか……」
いや、まぁ確かに国からしたら俺の安全はかなり大きいことなのか?
これまでマナに関する研究が全く成果がないことを考えると俺の出したマナゼリーはとんでもない成果だ。
それなら俺に銃を渡すことにも一応納得がいく……のか?
「あと、あまり大きい声では言えないが万が一の時には魔物じゃなくても……、お前ならわかるだろ?」
「……あ~、え、本当にいいんですか?」
「お前の安全にはそれだけの価値がある。」
「うへぇ……」
要は最悪人相手にも使っていいってことじゃん。
こえぇよ、国の俺に対する期待がでかすぎて……
「まぁ、そういうわけだからその拳銃はお前のものだ、あとこれが替えのマガジンと弾丸30個、あと銃の所持許可証だ」
「あ、はい」
許可証を渡されると本当に銃を持つことが許されちゃったんだなぁという実感が湧いてきた。
なんというか微妙な気分だ。
「そうそう、今後も銃の練習のためにこの魔法訓練室を使っていいからな、弾もここに定期的に補充する予定だから好きに使っていいぞ、あ、やっぱ1日50発ぐらいにしてくれ、それ以上は弾の製造がきつくなる」
「わかりました」
どうやら俺は今後もここで銃を練習するらしい……
ん?待てよ……
もしかしてこの銃っては魔法少女の時にも使えるんじゃないか?
使っても弾頭や薬莢を回収してここで捨てれば線条痕とかからばれることはないだろうし。
うん、いける、となると結構この銃はありがたいかもしれない。
そんなことを考えるとおっさんが妙ににやついた顔で口を開いた。
「ちなみにその銃にはなかなかのこだわりがあるんだが聞くか?」
「え?」
どうやらおっさんは銃にかなり熱心なオタクらしい。
その後、この銃が実はここで作ったオリジナルであることやこの銃の作成で苦労したことなどを延々と聞かされ、終わったのは23時を過ぎたころだった。
小話
実はこのあと宇佐戯は何回かMinゼリーと間違えてマナゼリーを飲んだ。
作者は銃についてほぼ知らないので間違っていたらすいません。
4日連続で投稿できたのでポイント乞食します。ポイントください。




