3:誰のためにつくるのか②
続いて「レビューを読む人」についてです。
そもそも、何故、外部のレビューサイトを見に来るのか、というところから考えなければいけません。
通常のレビューサイトと違って注意が必要なのは「何を読むか決めていない人」が100%焦点になることです。
Amazonのようなネットショップのレビューの場合は、「購入する商品が決まっているが、評判の確認で」ということがありえますが、ネット小説の場合は、そのパターンは稀でしょう。
読むと決めているなら読むはずです。無料でリスクもないので……
なので、想定としては
①既存の小説サイトでは面白い作品が見つからなかったから
②自分で虱潰しに探すのはきついと考えているから
ということが挙げられます。
つまり、勘違いしてはいけないのですが「レビューを読む人」と読んでいますが、求めているのは「レビュー」ではなく「面白い作品の提案」ということです。
すなわち、サイト側としては「レビューを提示する」のではなく「面白そうな作品を提示する」ことを目標にしないといけない訳です。
また、①のニーズを満たせるように「既存の小説サイトは違う提案ができる」ということをサイト全体で伝えなければいけません。何より怖いのが利用前の離脱だからです。
ここについて、最も分かりやすいのはランキングだと思います。
明確に既存の小説サイトとは違う作品を提示できれば、イメージ戦略としては一歩前進です。
そして当然のことながら、そのためには得点計算のシステムを工夫する必要があります。加点形式などでは既存と同様に知名度が強く影響してしまいます。ここはまた別の機会に。
次に検索軸も大事ですね。
ただ、奇をてらって変な検索軸を設定する必要はありません。大事なのは「検索結果」です。
表示順を何に由来するかなどを工夫していく予定です。
他にも個人的に面白そうだな、と思っているのは「こんな作品読みたい!」と募集できるようにすることです。ネット小説の場合、「読み手=書き手」のパターンも少なくないので、ここから刺激を受けて作品が生まれることもあるかもしれません。
他にも、技術的な課題はあるのですが、「そのレビューが、どれだけ読者を生み出したか」ということも可視化できたら楽しそうな気もします。
こうして書かせていただくとワクワクしてきてしまいますが、楽しいばかりではいけません。
棚上げしていた「自薦」をどうするか、という話をさせていただければと思います。
ここについては、先に想定した「レビューを読む人」の視点に立ったとき、やはり自分で推薦する場合は「自薦」と明示する必要があると考えています。
というのも、「面白いの探しています!」という需要と、「私の作品読んで!」という供給がマッチするかは微妙だからです。
自薦がつまらない、という訳ではありません。自分で探すための判断材料や選択肢を求めている人に「答えそのもの」を提示するのは、ミスマッチが生まれやすいという恐れです。
ただ難しいのは、あくまで自己申告になってしまうことですね。
ここについては、例えば「Twitterアカウントがどれだけの情報収集を許容してくれるか」といった技術的な問題と相談になると思います。
また自薦を明示してくれる人に、「専門の募集板の設置」といった他のメリットを提示する必要があります。正直者が損をする設計では、ユーザーは離れてしまいます。
できる限りフェアで、面白いサイトにしていければと思うので、ぜひ気がつく点などあれば感想いただければと思います!