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惑星開拓記  作者: AWK
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言語の差

身振り手振りの交渉でなんとか会食会の約束を取りつけ帰還した海上保安官達はほっと安堵するのだった。本来外国との交渉業務は外交官が行うものだがあまりにも急であったため海上保安官達が行った。また電話で外交官と繋ごうにも電話というものを分からないため、かえって不信感を与えるという理由で保安官が対応したのだった。

そして海上保安庁はこの事を日本政府に報告し、さらに会話データも送ったのだった。そして、このひそかに録音していた音声データから地球で使われている言語がないかすぐに調査が始まるのだった。

すると意外な事が判明したのだった。


なんと、言語学者によると彼らの話している言葉は地球の古代ギリシャ語とほぼ同じなのである。

もちろん地球の古代ギリシャ語と完全に同じではないがなんとか通じるレベルで収まっていたのだった。さらに事実は日本人に、この世界はギリシャや地球との繋がりが元々あるという可能性があるという衝撃を与えるのだった。


そしてすぐに古代ギリシャ語の専門家が25人石垣島まで送られるのだった。



ー そして、翌日

会食会へ参加するのは集められたメンバーは言語学者10人、外務省の外交官が10人、地質学者、生物学者、植物学者がそれぞれ二人ずつと海上保安官、そして表向きは外交官ということにしてあるがいざというときには護衛を行う陸上自衛隊5人であった。

「それでは皆さん参りましょう。私はこの異世界との初接触の指揮を取らせていただきます神山と申します。」


こうして日本は異世界との会食会へと向かうのだった。


ーシューメン、ランバルク家邸

ベオは恐ろしく緊張していた。それは昨日の時計をもらった瞬間から日本の技術力が恐ろしくたまらなかったからだ。あの時計は恐ろしく高度な技術でできていて、しかもそんな技術の塊を易々といくつも渡してきた。ということは日本はあの時計をも遥かに越える技術を確実に持っているということだ。

ベオがそんなことを考えていると日本人達が昨日の見たこともない船で到着した。



「こんにちわ、ベオ・ランバルク様。私は神山信治と言います。あなた方と日本国との交渉は私が承けたまわります。私の言葉分かりますか?」

すかさず言語学者達が言葉を訳す。

「なんと、今のは古代パフィンナム語ですぞベオ殿。なぜこの方々は古代語を。」

「まぁ落ち着いてくださいヘレン神父。いいではありませんか。コミュニケーションがとれると話がスムーズに進む。」



こうして意志疎通の問題は何とか解消されるのだった。もちろん発音の問題から口話は難しかった。筆談で克服することができた。そして今のシューメンを含む一帯で使われているアリン語も、古代パフィンナム語(古代ギリシャ語)から進化したものであるため比較的理解しやすいものだった。


そしてこの会食会で様々な情報交換が行われるのだった。

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