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惑星開拓記  作者: AWK
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新世界との接触


謎の島へと向かって数分後突如私は不思議な素材でできた風を受けずとも走る船に出くわした。あの船はどういう仕組みで動いているのだろう。私はすかさず衛兵にあの船に近づくように命令したのだった。





ー海上保安庁・巡視船



「前方、右60度船舶を発見!帆船です。」

「まるでダヴ船のようだな。」

「こっちへ近づいてきますね。どうしますか?」

「とても我々だけでは行動できない。上に指示を仰ぐ。」


ー首相官邸


「総理、与那国島沖でこの世界のものと思われる船に巡視船が遭遇したようです。」

「あちらの方が先に出たか。どのみちこの世界に来たからにはこの世界でやっていくしかない。市場ではちらほらと物価が上がってきているそうじゃないか。なんとか今のうちに資源を見つけなければどうしようもないのだからね。まずは言語の違いをどう克服するかだ。」




「小舟が降りてきたぞ。」

私は剣を構えた。すると降りてきたのはなんと男だった。人魚は肌が真っ青でさぞ美しい女と聞く。衛兵達の間にも動揺が見えた。すると小舟の中から私達の船の下に来て何かを叫んでいるようだった。

「あの者達を引き上げるんだ。案ずるな、あいつらは同じ人間だ。どう考えても人魚ではないし今日は晴天だ。大丈夫、同じ人間同士なら私の交渉術に任せてくれ。」

私は衛兵を安心させるためそう言った。

小舟から船に上がってきたのは5人ほどの背の高い男だった。見たこともない服装を見ると遠いとこから来たのだろう。

異なる文化、離れた土地の人々と会話すると必ずほぼ確実に言語が異なる事を私は貿易商をするうちに学んだ。だからいつも異なる文化から来たと思われる人に対しては言葉が通じるかどうかまず確認するようにしている。


「はじめまして諸君。私はシューメン伯爵に命じられこの海域の調査をしにやってきたベオ・ランバルクと申します。私の言葉が通じますか?」


私がそう訪ねると彼らは困ったような仕草をした。やはり言葉が通じてないようである。しかしこれしきのことは商人をやっていると日常茶飯事である。南の蛮族達の領域に交易に行ったときははなから敵対心を持たれている上、文字すらなかった。それに比べれば目の前の人間は文化的だしとても友好的のようだ。そして言葉が通じなかったということはホントに同じ人間という証明にもなり少し安心した。では意志疎通ができないが友好的な場合そしてお互いに素性を知りたい際にどうするかといえばそれは食事だ。私は身振り手振りでなんとかシューメンの港へ一度戻り明日改めて会食を行うことを伝えた。


すると彼らは私になにかを渡してきた。それは時計と呼ばれるものでなんと時が分かるものだった!私は彼らの国の技術力が恐ろしいほどのものであると深く実感したのだった。


幸い数字の意志疎通は簡単にでき明日の午後に再びこの場で会うこととなった。

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