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惑星開拓記  作者: AWK
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謎の島



2022年、11月6日 千葉県太平洋沖ー


ゴゴゴォ

とてつもない轟音がなり響くとともに突然なんの前ぶれもなく半径100メートルほどの小さな島が現れた。

「なんだあれは!」

急に現れた島に漁師はただ驚かざるを得なかった。



首相官邸ー


「ではなんの前ぶれもなく島が突然出現したということか」

「そうです総理。また気象庁の観測では島が出現されたとされた時間帯に振動などは感知しなかったということです。」

現在閣僚会議では突如現れた島について議論が行われている。

「ではまるで島がワープでもして突然出現したようではないか。」

「いささか信じがたい事ですがどうやらその可能性も考えねばりなりませんね。」

「とはいえ今は海上保安庁の監視から危険性は無さそうですからとりあえずは一安心ですな」

「状況は分かった。とりあえず諸外国への説明は外務省よろしく頼む。緊急で研究者を集めて情報収集に当たってくれ。ではみんな早急によろしくお願いします。」

「それと総理、もう一つ重要な報告がございます。詳しく調査せねば分からないのですが生えている花や木や草がどうやら日本には生息しないようなものなのです。」

「分かった。至急、防疫のための準備を整えて下さい。この前の二の舞は絶対防がねばなりません。」



その後調査で分かった事はまず島に危険性はないということだった。急に島が現れたため小さな小島といえ危険な生物が潜んでいるのでないかまた海中にいるのではないかと危険視されていたが全くそんなものはいなかった。この時期銚子沖でとれる旬のサンマも毎年通りの漁獲量であったしソナーにも何も変化はなかった。3日目には安全が分かったため防疫調査部隊が上陸を試みた。この上陸は前のコロナウイルスの恐怖もあってか未知のウイルスや菌がいないか調べるための上陸であったが、存在していたウイルスや菌は現在見つかっているものと全く同じものであったので政府は安堵するのだった。また植物も日本には生息していないものであったが海外では普通に生息しているものであったため事なきを得た。

以上の調査結果を日本政府は国民と全世界に伝えたのは島の出現から10日後の事だった。



ー東京

そんな政府の発表から数ヶ月後の厚生労働相の官僚と外務省の官僚の会話である。二人は大学時代の同僚で現在は官僚として働いている。

「いやぁ何もなくてホントよかったよ~」

「何いってんだよ。こっからが本番だよ。お前はいいよな。俺たちは今諸外国にあれをどう説明するかで困り果ててるんだよ。ウイルスや未知の生物の危険がないのはいいけど今外国は日本が領土を増やすための新兵器を作ったって見方をしている国もいるからな。」

「それはお前らの仕事だろ。厚労相の仕事はとりあえずこれで終わりだ。あとはがんばれよ。」

そういうと二人は別れて仕事に戻るのであった。



彼らがそんな話をしている時山本総理はある重大な報告を秘密裏に受けていた。

「日本があの島のようにどこかにワープする恐れがあると!?」

「はい総理。私の研究結果では3年以内にワープすると断言します。」

「笹島先生、あなたが面白い人なのは私もよく知っていますし現にノーベル賞もとったのだから…」

笹島教授は有無を言わさずワードを開き解説に移った。

「これは先月南鳥島付近の海底で拾った石です。そしてそこを掘ったらこんなものが出てきました。」

笹島教授の説明はこうだった。

海底で拾った石は他の回りの海底の石とは全く異なるものである。さらに掘った先には全く別の海底のように思えるような堆積物が取れた。その後の調査によって日本は異世界に引きずりこまれようとしていることが分かった。数ヵ月前の島の出現はたまたま脆い空間の裂け目だったところが最初に崩れたため出現した。

転移する際は一瞬で転移するため地震のような被害は起こらない。時空の裂け目が残っているうちに研究してもし突然転移しても諸外国と連絡をとれるようにせねばならない。

この研究結果は山本総理や日本政府の動きを極秘に変えるものとなった。また、極秘にアメリカとも共同研究することになった。

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