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接続詞の乱用について。
だから、それで、しかし、そのため、このため、また、または、および、かつ、しかし、しかしながら、ならびに、それにしても、それから、しかも、なぜなら、ただし、すなわち、つまり。
ざっと挙げてみたが、これらはあくまで一例である。手を変え品を変え、日本語における接続詞の種類は実に多様だ。
これが難しいところで、上手に使えば品の良い文章が成り立つものの、下手に使えば幼稚な読書感想文に成り果てる。
「そして」「だから」「それで」といった接続詞をそこかしこで乱用するのは美しくなく、幼稚で見苦しい。
特に「そして」を乱用する小説の特徴として、「そうして」「こうして」「ああして」等の捻った表現は何故か使わない。文字の間を伸ばすだけで種類が増えるにも関わらず「そして」に固執する。下手すると四百字内に五~六回「そして」が使われたり、五~六行に一回「そして」が頻出する小説もある。まさにゲシュタルト崩壊。
どうしても接続詞を使いたい場合は、数多くある選択肢を活用していきたい。