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人生芋芋。  作者: 豆腐は手の上で切れなくていい
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アーバン芋ほり

秋になると、コンビニは芋スイーツで溢れかえる。アルミパッケージで香りは遮断されど、彩度を思いっきり上げた芋の黄色のグラフィックのせいで、店内はむわーんとむせ返るような芋気に包まれる。様々なメーカーが趣向を凝らしたスイーツが並び、あれも美味しそう、これも美味しそう、と目移りしてしまう。芋アイスに芋蒸しパン、芋プリンもあれば芋チョコもある。はぁ、一度芋スイーツを一同に集めて、「わたしにする?」「俺と時間を共にしないか?」などと彼らに口説かれながら舌鼓を打ちたいものである。芋ファンとしては、こんなに芋スイーツが充実しているなら、コンビニに芋コーナーを作っても良いのではないかとも思うが、まとまって置かれていないのも、これまた一興である。宝探しのような感覚で、都会にいながら芋探しを楽しめるのだ。コンビニという畑の中で、彼らは収穫されるのを待っている。好みの芋を掘り出したら、爽やかな青空色のストライプを着たお兄さんに渡して、持ち帰り用にビニールをもらおう。いくら採れたてでおいしそうでも、くれぐれも、家まで待ちきれずに、フライングするなんてことがないように。家に帰って、紅茶、日本茶、どっちをスイーツのお供にしようかなあ、と頭を悩ませるのも、芋を最大限に楽しむための、大事なプロセスなのである。

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