VS空の支配者
「これで治ったよ」
「ふむ…全く違和感がないな…」
「ふふふ、僕はこれでこの世界なら、何でも作れちゃいそうだ!」
「まあ、倒れない程度にな」
しかしミンスクは正直羨ましかったが、そんなことよりも考えることを思い出す。
「なあ、俺たちはどこに行けばいい?今更だが俺たちは罪人だ」
「ミンスクらしくないな~この世界の技術じゃこんな短時間で遠くに情報を送ることは難しいはずだ、適当に近くの村でいいでしょ?」
「ならいいが」
バギャァァァ!
ミンスクのセリフの直後何かが引き裂かれるような音と旋風が響いた。
「なんだ?!」
ミンスクはとっさにさけぶ
「何があったかわからないけど左翼をやられたみたいだ」
「嘘だろ!?」
「まだ飛べるぐらいのダメージだ、そんなことより相手は?!」
ミンスクたちの後ろにいたのは…緑の鱗で覆われた竜の姿であった。
「相手はリオ〇イア!みたいなやつだ…!とにかく飛竜だ!どうにかできないか?!」
「左翼をやれてるからバーサーカーを指向することができない!後部機銃で迎撃するしかない!」
「結局…俺がやるのか…」
ミンスクはとっさに機銃を構え、発砲した
バババババッ!
タタタッ!ピュピュッン!
が放たれた銃弾は飛竜の硬い鱗にはじかれ貫通しない。
ダメだ…!なら…
バババババッ!
ミンスクは目を狙って打つ…が…
タタッン!
貫通せず跳弾する。
「クソォ!ダメだ!硬すぎるし速すぎる!」
「早く迎撃しないと奴の起こす風圧でファナリスが失速してしまう!」
絶体絶命だ…とミンスクが思った瞬間
スキル コンセントレーション覚醒
とささやかれた気がした、その直後ミンスクの意識は急激に鮮明になる…そして…ミンスクの見る世界は凍り付く…
ミンスクから見ればまるで時間が止まったような状態となった。
(これが俺のスキル…?どうやら俺も止まっている…もう少し速くできるか?)
と思うとミンスクの視界の世界がゆっくりと動き出す…
バッ…バッ…
ミンスクは凄まじく遅くなった機関銃を飛竜に発砲する…
(機銃の弾道…弾速…そしてリオ〇イアの動き…いや心臓の動きまで…パターンが分かった)
バッ…バッ…バッ…バッ…
グ…ガァァァァ……!
ミンスクが放った銃弾はすべて飛竜の目に命中し、大きく口を開けてのけぞる。
バッ…
そして最後にはなった銃弾は大きな口から心臓へと貫通した。
ヴヴォォォォォ…
緑の空の支配者は青い地べたにたたきつけられた。