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エゴイストと戦闘狂、再び

草原…


「さあ…やろうか」


 アランはそう言い剣を抜く


「左半分が戻った今…アランに勝ち目はないぞ、だが好きな間合いから始めることを許可しよう」


 義手の動作確認を済ませ構えを取る。


「なめた真似を…これぐらいの距離でいい」


 互いに5mの間合いを置く。そしてエジリスの


「じゃ、よーいドン、脳以外を狙ってね~そこ以外は普通に治せるから~」


 というかけ声とのんきな注意とともに決闘が始まる。


 ミンスクはなんと銃も持たずに距離を置とりに走る。


(な…なぜだ…奴はナイフでの接近戦か中距離での銃による攻撃が基本、一体何を企んでいる…)


 などとアランが考えていると…


「サイファー」


 ミンスクは魔力弾をアランに打ち込む。


(しまった…!奴は死体からスキルを奪う能力を…!サイファーを打つ相手との打ち合いはかなり分が悪い!)


 まずアランは木陰に隠れる…が。


「サージタモルテス」


 ミンスクの魔法の黒い光はアランの隠れる木に貫通し肩をかすめる。


(こいつ!いつそんなスキルを!)


「降参する気になったか?」

「いや…全く」

「だろうな」


(だが…私の方が近距離での戦闘が得意…!距離を詰めての切りあいなら…)


 そのやり取りの後アランは木陰から飛び出し、ミンスクへ向かい突っ込んでゆく。


「ファイアーボール!」


 さらにアランはファイアーボールでミンスクの背後の草原を焼き逃走経路を断つ。

 

「接近戦か?」

「ああ!そうだ!」


 アランはミンスクに切りかかる。


「シールドウォール」


 このスキルで義手の強度を強化。


「コンセントレーション」


 ガキッン!


 なんとアランの剣を義手でつかむことで防御する。


「なら…!ネイント!」


 すぐさま剣ごと体制を変えてもう一撃。


「無駄だ」


 しかしまた剣をつかまれる。


「なんでもありだな…ならこれならどうだ!」


 グオオォォォ!


 強烈な風圧による轟音。


 アランはすさまじい速度で剣激、ネイントを繰り返すことで激しい攻撃を続ける。


 ガガガガガッッ!


 しかしミンスクは涼しい顔で義手で弾き続ける。


「無駄だな…無駄無駄」

「それはどうかな?お前の硬い左腕を見てみろよ」


 ミンスクの義手は確かにヒビが入っていた。


「お前は義手から魔法を放つ!そしてお前自体に魔力は持たない!だからそれを壊せば魔法を封じれる!」

「ほぉ…アラン…人はな…普通、腕が二つあるんだぞ?お前は片方だけに釘付けになっているが…?」

「な…何を言いたい?」


 アランの得意げな表情から不安が絡んでゆく。


 アランはミンスクの右腕を見る…しかしその手はナイフ握っていること以外何も変哲もない。


「まあ…使うのは手じゃなくて足なんだけどね」


 ミンスクが嘲笑の瞬間、アランの両足にゲル状の何かが絡みつく。


 ミンスクの手ではなく足にスライミーを発動し地面を通しアランの足に巻き付けていた。


「…!ネイント!」


 しかしとっさにアランはスキルで両足の拘束を外す。


「いいのか?地面から足を放して」

「地面から足が離れているからなんなのだ!?」

「わからないのか?ネイントは位置は変えられないのだろ?それに足が浮ているってことは…まともな移動ができんだろ?」

「!しまった!」

「そして剣は至近距離に弱い、終わりだ」


 ミンスクはアランの懐に飛び込み両手両足を切り裂き経戦不可能に追いやった。


◇      ◇      ◇


「お疲れ~ミンスク」

「前より強くなってたなアラン」

「お前が一番…強くなってるぞ…だが…次は…負けん…

「へいへい」


 現在治療中のアラン、修理中のミンスクの義手、この勝負で一番苦労するのはエジリスであった。


「僕が作った義手といい戦車といい…もっと丁寧に扱ってよ…」

「悪かったな…そういえば戦車の改造は終わったか?」

「おわったよ」

「ならさっさと行こう」

 

 しかしアランが


「でどこに行く気だ?」


 と問いかけるが


「ただ移動するだけだが?」


 この返答である。


  シールドウォール(スキル・特殊)


増加耐久・・・+++

対象・範囲・・・E(触れている装備、物質物体のみ)

発動速度・・・B

コスト・・・B

成長性・・・E


 イグスヒュームで奪ったスキル、耐久性の増加は大きく低下したがその分早く発動できるようになった。

 しかしミンスクは義手以外硬い装備がない。

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