情報が生死を分ける
航空機を村に近づける…
グオォォ! バゴォ! ビュォォォ!
旋風、爆発、寒風近づいてもなお飛行機に襲い続ける。上空、村の真下を通り過ぎても。
「ダメだ!攻撃がやまない!」
「なんてこった…」
彼らは情報伝達はせいぜい手紙か狼煙を炊く程度となめ切っていた…情報は地味に見られがちだが少人数で行動する彼らにとってはかなり重要、今後の算段が狂うことになるがそれは後のお話。
「とにかく…あいつらをどうにか始末するぞ!」
「わかった!だけど飛行機の特性上、真下は攻撃できないから…再び攻撃には再び距離を取って再接近しなくちゃいけない…その間奴らの攻撃は受けきれる気がしない…ミンスク…仕事だよ…」
「またですかい」
「緊急着陸用のミサイルに入ってミンスクは村を襲ってかく乱、その間僕は攻撃準備を完了させる、これでオーケー?」
「オーケーだ、だが着陸用ミサイル…なんだか変な感じだ」
◇ ◇ ◇
ミンスクはミサイルに乗り込んだ瞬間射出。地面に瞬時に突き刺さる…
(まったく…随分と荒削りだな…)
心の中で文句をたれながらミサイルから飛び出す。
「こいつあぁ…!ミンス…」
「ウインド エクシズム」
「ぎゃぁぁぁあ!」
この即落ち2コマで2人切り刻み、教会へ走りつつ煙幕をまき散らす。
(俺の役割はかく乱…そして相手にとって一番重要な場所は教会、そこに首突っ込めば…)
「サイファー!」
そうはさせまいと煙幕の中に異世界人たちによる魔力弾を大量にばら撒かれる。
(狙い通りだ)
「ぐぉぱぁぁぁ!」
響くミンスクの悲鳴…
「よし!やったぞぉ!あとは機械の鳥だけだ!」
飛行機に向けた魔法の詠唱を始める…が。
「かかったなアホガ!」
悲鳴は演技、煙幕ごしで魔力弾を躱す必要のあるのは数発程度、コンセントレーションの発動であっさり対処していた。
ミンスクは手始めにサブマシンガンで煙幕越しにサブマシンガンの掃射で敵たちに傷をつける…が煙幕越しのため傷をつけることしかできない…が十分だ。
最接近を完了させた飛行機の銃口が村へ向いていた。
狙うは…教会、本来の使い方(7部参照)で榴弾、徹甲弾を交互に放たれた45mm弾は木製の家屋を粉砕。
「なんだ?アレワァ!」
バダダダダァン!!
飛行機からクラスター爆弾をばら撒かれ異世界人は全滅とはいかないもののミンスクの掃射によるダメージ、それにもう復活もない。
彼らの作戦は「この村から撤退させる」であった。
そしてミンスクも巻き込む形になったがウインドエクシズムを地面に放った風圧によりクラスター爆弾とその破片を吹き飛ばすことで無傷でしのぐ。
吹っ飛んだ煙幕の中から…小さな悪魔が嗤っていた。
さらに手負いの異世界人にサブマシンガンを打ち込む。
異世界人は障壁魔法を展開し防御に移るが即席の魔法で鉛の雨を防ぎきることはできずガラスのように砕け散り,いくつかの異世界人は力尽きる。
ここまで追い詰められたらまともに戦うやつ等もういない。
ミンスクは必死こいて逃げる異世界人共の背中を眺めた。
ただ一人を除いて。
レイ・ファナリス(攻撃機・航空機)
耐久性・・・B
内部強度・・・C
機動性・・・SS
範囲・・・A
コスト・・・C
成長性・・・0
軽量かつ高強度なリオ〇イアの鱗と甲殻に取り換えた攻撃機。
ついでにリオ〇イアの鱗等の作り方をエジリスは覚えているため動物の血肉などの材料させあれば作り出せる。だが作り出す場合かなり生産に時間がかかる。